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自衛隊警務隊逮捕術

著:荒木 肇
著:陸上自衛隊小平学校

紙版

内容紹介

自衛隊警務隊の任務は「捜査」と「保安」に分かれる。捜査は犯罪捜査、被疑者の検挙で、保安は交通統制や要人警護、規律違反の防止などである。警務隊員はそのどちらも対応しなければならない。しかも警察官と違い、相手となる被疑者は近接格闘の訓練を受けた兵士である。警務隊逮捕術は、徒手で犯人に立ち向かい、相手が武器や凶器を所持していたら警棒や警杖を用いる。相手に与える危害は必要最小限度にとどめなければならず、「後の先」を大事にする。そこに迷ったり、ためらっている時間はない。陸海空自衛隊の警務科職種の全教育を担う小平学校の協力を得て、知られざる警務科の任務と逮捕術を初めて公開する!

目次

はじめに 3
警務隊長が語る「進化する警務隊」

警務官は司法警察員/警務隊の組織/警務隊の現状について
/警務隊の将来は?

警務隊逮捕術とは 8

江戸時代の捕物道具/陸軍憲兵の逮捕術/憲兵の学んだ柔術逮捕
術/戦後の警察と自衛隊警務隊の逮捕術/警務隊逮捕術

警務隊逮捕術 15

1 前さばき(体さばき1)16
2 後ろさばき(体さばき2)18
3 前受け身(受け身1)20
4 後ろ受け身(受け身2)21
5 横受け身(受け身3)22
6 前方回転受け身(受け身4)24
7 片手外回し(離脱1)26
8 片手内回し(離脱2)28
9 前突き(当身1)30
10 手刀/てがたな(当身2)31
11 肘当て(当身3)32
12 前蹴り(当身4)34
13 膝当て(当身5)36
14 背負投げ(投げ1)38
15 大腰/おおごし(投げ2)40
16 小手返し(逆1)42
17 脇固め(逆2)44
18 下段打ち(警棒打ち1)46
19 中段打ち(警棒打ち2)48
20 両手突き(警棒突き)50
21 本手打ち(警杖打ち)52
22 返し突き(警杖突き)54
23 片手取り小手返し(徒手1)58
24 前襟取り脇固め(徒手2)62
25 後ろ襟取り腕固め(徒手3)64
26 警棒取り小手打ち(警棒1)66
27 突掛け小手返し(警棒2)68
28 前襟取り小手投げ(警杖1)72
29 水月/すいげつ(警杖2)76
30 斜面/しゃめん(警杖3)78
31 両手上げ(捜検)80
32 前固めからの施錠 84
33 後ろ小手取り(連行1)86
34 腕取り(連行2)88
指導官の横顔 56

現役自衛官が語る「警務隊」の素顔 90

資料 憲兵隊小史 107

憲兵のはじまり/憲兵隊の発足/憲兵の補充と服役/日清日露戦争に
出征した憲兵/日露戦争後の憲兵/戦争の激化の中で/陸上自衛隊警
務隊

おわりに 135

著者略歴

著:荒木 肇
1951年東京生まれ。横浜国立大学教育学部卒業、同大学院修士課程修了。専攻は日本近代教育史。日露戦後の社会と教育改革、大正期の学校教育と陸海軍教育、主に陸軍と学校、社会との関係の研究を行なう。2001年には陸上幕僚長感謝状を受ける。年間を通して、自衛隊部隊、機関、学校などで講演、講話を行なっている。主な著書に『静かに語れ歴史教育』『日本人はどのようにして軍隊をつくったのか』(出窓社)、『自衛隊という学校』『続自衛隊という学校』『指揮官は語る』『学校で教えない自衛隊』『学校で教えない日本陸軍と自衛隊』『東日本大震災と自衛隊─自衛隊は、なぜ頑張れたか?』『あなたの習った日本史はもう古い!』『脚気と軍隊─陸海軍医団の対立』『日本軍はこんな兵器で戦った』(並木書房)がある。
著:陸上自衛隊小平学校
東京都小平市にある小平駐屯地(旧陸軍経理学校跡地)に所在。現在、陸上自衛隊の職種のうち警務科職種と会計科職種の教育を担任するほか、人事、法務、システムの実務全般にわたる幅広い職域の教育を担任している。学生は陸上自衛官のみならず、海・空自衛官、事務官、技官等に及び、実務教育の総本山「実学の府」と呼ばれる。

ISBN:9784890634026
出版社:並木書房
判型:A5
ページ数:136ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2020年10月
発売日:2020年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SR