はじめに 3
第1章 日本の林業はコストをかけなかった 13
戦前期までの林業──薪炭生産が一大産業をなす 14
収益を得ながら森林を育成する焼畑林業 16
異常な材価高騰で単純化した戦後の林業 18
自然力重視の林業に回帰する 20
「三たん地域」にみる基幹産業としての農林業 22
1960年代に生計の柱が相次ぎ折れていった 31
高度経済成長期に一変した日本人の生活 33
高度経済成長期の光と影 35
林業は産業としての自立意志を喪失した 36
〈コラム〉切り札は国民を“休ませる”こと 38
第2章 もともと間伐はしていなかった 43
日本の林業は無間伐が標準だった 44
疎植だから間伐が不要だったわけではない 46
降って沸いたように間伐が行われるようになったのはなぜか 48
丸い物を角物と称して売っていた 50
バチ物のほうが儲かった 51
小丸太の価格がずばぬけて高くなった 52
バタ角は儲かるが「柱挽きは倒れる」 55
間伐とは「劣勢木を伐る」という思い込みが広がる 57
小丸太バブルの崩壊 58
収益を確保しやすい優勢木を伐るのが本来の間伐 61
戦後の柱は細く短くなった 63
天然林材から人工林材の時代になって家の天井高が下がった 66
〈コラム〉芯持柱と芯去柱 72
第3章 生産目標にとらわれない林業へ 75
主旋律は外材時代だが副旋律は国産材役物時代 76
優良材生産の「お手本」とされた吉野林業 77
ヒノキ神話の誕生と崩壊が意味すること 78
戦災が木材需要を激変させた 81
阪神・淡路大震災を経て集成材とムク製材品の序列が逆転 82
集成材時代の到来で旧来の製材品は「半製品」化した 85
需要の主役は木質バイオマス発電に 87
多様な森林ならば移り変わる需要に対応できる 93
広葉樹で活況を呈した岐阜県高山市の実状 94
広葉樹へのニーズが益々強まっている 97
売り物にならない樹種はない 101
〈コラム〉製材乾燥から丸太乾燥へ 104
第4章 焼畑に対する誤解と偏見を解く 109
野菜の品質が劣化した 110
ノーマル=健康な作物とは? 113
焼畑作物が持つ4つのメリット 114
現代農業に決定的に欠けていること 118
水のやり過ぎはなぜ問題なのか 120
薪炭林業型焼畑とスギ・ヒノキ林業型焼畑 122
焼畑林業の復興で新しい時代に対応する 125
「悪い焼畑」なんてない 128
熱帯林の減少が投げかけている本当の問題 130
〈コラム〉農業と人口増 137
第5章 売れる国産材製品とは?─東濃檜が残した成果と教訓─ 141
東濃檜ミステリー──産地はどこに? 142
普通の製材品をつくったら銘柄材になった 144
木材取引におけるモラルの低さ 147
業界ぐるみで粗悪品を広める 148
東濃檜誕生前夜 150
生産品目の分かれ目 154
「柱でいく」という“非常識”路線を選ぶ 157
古くからの東濃材(東濃檜)と銘柄化された「東濃檜」の違い 161
「木曽檜」で横浜に挑むも失敗 163
「東濃檜」が離陸し、飛翔を始める 165
原木は“超地域的”に集められた 171
銘柄形成のもうひとつのカギ 179
原木の良さだけでは銘柄形成はできない 194
東濃檜と役物時代の終焉 199
〈コラム〉ノーコスト林業を阻むカベ 203
終章──現役の製品銘柄 207
おわりに 217