[目次]
序文
はじめに―現代と六千年の美の歴史をたずねて
第一章 テル・サラサートの生活
テント村での歓迎第一夜
世界各国の遺跡調査団
テル・サラサートでの生活
調査団のメンバー
アラブ人気質
アラブ語イロハ
イスラム教の戒律
恵みの雨
アラブ人の家族
夜の生活とたのしみ方
第二章 メソポタミア平野を下る
夜半来の風雨騒動
タイヤが泥にぬめり込む
モールス市に入る
スーク(市場)をのぞく
チグリス河沿いの古跡
ハトラ、アッシュール、サマラ
第三章 バグダッドの都
今はむかしのアラビアン・ナイト
今日の新生イラク
市中からバビロンの遺跡へ
アラブ式対応の仕方
計算に手まどる
セスタの制度と由来
街のたたずまい
禁酒の国の裏通り
発掘品を二国間にわける
第四章 シリア砂漠を越えてヨルダンへ
ゼネラル・サーベイへ出発
最初の小事件
ルトバの夜から国境へ
ヨルダンへ入国
自動車の接触事故
首都アムマンの修理工場
ヘジャーズ鉄道に沿って
神秘の隊商都市
第五章 死海とその周辺
死海の水の味
『死海の書』の発見
聖都エルサレムに入る
旧市街のたたずまい
破壊された旧ユダヤ人墓地
鮮やかなモザイク古地図
ドルメン探索行
C14による年代測定
ジェラシュの遺跡
第六章 レバノンの雪と太陽
ベイルートの女
自由都市ベイルートの歴史
滞っていた雑務を整理する
レバノンの諸遺跡
古代ビブロスのあと
バールベックの神殿を見る
白ブドー酒の一夜
第七章 東西の十字路・シリア
クーデターの発生
再開されたラジオ放送
日本への情報経路
やっと出た外出許可
オマイヤッド・モスクを見る
ダマスカスを逃げ出す
古代都市パルミュラの展望
女王ゼノビアの一生
アレッポへ到着
第八章 トルコに見るヘレニズム
〝ようこそ緑の国へ〟
やっとの思いでトルコ領へ
トルコと日本人
ヘレニズムの影響
地中海沿いの古跡
コリコスの乙女城
第九章 アナトリア高原で
まるで別世界の高原地方
千夜一夜教会の谷
古都コニアにて
新しい遺跡チャタル・ヒュユーク
新生トルコの首都アンカラ
ヒッタイト博物館
街なかの人肉市場
第十章 謎のヒッタイト文明
ボアズキョイの城砦
ヒッタイト芸術の独特な味
村の婚礼式に出合う
天下の奇勝地
小疲労と小休止と
悪路に悩まされて断念
チグリス、ユーフラテスの上流
三たびシリア領を横断
なつかしいテル・サラサートへ
世界文化の源流・伝播の地/西アジアのシルクロードを体験的に語る 座談会 西アジア、その多層的文化と美
■西アジアとの出合いと体験
■西アジアの興亡と美術的特徴
■体験的西アジア像とは
■日本と西アジア
脚注と年表――西アジアの理解のために
あとがき
著者略歴