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長崎毛氈モノ語り

著:砂﨑 素子

紙版

内容紹介

長崎くんちなどの伝統行事で使われた緋毛氈(ひもうせん)は唐人貿易で
長崎市民にもたらされた文化遺産といってもよい。江戸時代には、莫大な
輸入量で知られる。文化元年(1804)には中国から技術者を招聘し、長崎
で生産しようと試みられる。長崎市伊良林地区で、実際に中国人技術者が
生産をはじめた記録がある。
『毛氈製造手続併道具絵図』という図録には図入りで、工程がくわしく報告
されている。
著者は、この図録を解読し、当時の長崎町民文化の歴史をひもといている。

目次

■内容(目次)
Ⅰ 長崎唐人貿易 舶載毛製品毛氈の受容
Ⅱ 長崎における毛氈文化の受容
Ⅲ 長崎事始め 毛氈技術の導入
Ⅳ 長崎の地場産業として育成する試み
Ⅴ 検証 長崎歴史文化博物館蔵「毛氈製造手続併道具絵図」と既報毛氈製造書
Ⅵ 小モノ語り 遠山景晋が見分した毛氈製造

著者略歴

著:砂﨑 素子
◆著者略歴 砂﨑素子(すなさき もとこ)
長崎県生まれ。長崎大学大学院生産科学研究科博士課程修了(学術)。博物館学芸員資格をもつ。長崎毛氈研究所所長。長崎大学教育学部非常勤講師。学校法人玉木学園評議員。玉木鶴亭・リツ研究家として玉木学園創立者を研究。服飾文化学会、国際服飾学会、日本家政学会会員。

ISBN:9784888513715
出版社:長崎文献社
判型:B5
ページ数:90ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年03月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TDPF