戦争の記憶とイギリス帝国
オーストラリア、カナダにおける植民地ナショナリズム
著:津田 博司
紙版
内容紹介
第一・第二次世界大戦後のオーストラリアとカナダで、人々が戦争をどのように「記憶」してきたか「戦争記念日」を手がかりに読み解く
目次
序 論 イギリス帝国の紐帯と二つの世界大戦
第1部 大戦間期における戦没者追悼と「記憶の空間」
第1章 イギリス本国―休戦記念日の成立
第2章 カナダ―「高貴なる死」の記憶
第3章 オーストラリア―アンザック神話の形成
第2部 第二次世界大戦と「ブリティッシュネス」の拡散
第1章 イギリス本国―平和主義の進展と新たな大戦
第2章 オーストラリア―継続するアンザックの伝統
第3章 カナダ―カナダ国旗をめぐる論争とブリティッシュネス
第3部 脱植民地化と「新しいナショナリズム」
第1章 カナダ―脱植民地化のなかの「大国旗論争」
第2章 オーストラリア―アンザック・デイの脱植民地化
結 論 帝国の終焉と多文化主義化する戦争の記憶