第1章 スイス史のあけぼの
1 スイス史の舞台
2 原始からローマ時代まで
3 ローマ帝国から神聖ローマ帝国へ
4 第1ラエティア
5 ロンバルディア
6 ブルグント王国
7 アレマニエン(シュヴァーベン)公領
8 封建領主の割拠
第2章 アレマニエンおよびブルグントの都市とラント
1 都 市
2 「ラント」
3 ブルグントとアレマニエンの都市同盟
4 ウーリ、シュヴィーツ、ウンターヴァルデン森林邦同盟
5 三森林邦同盟組織の拡大
第3章 「盟約者団」の成立
1 都市・ラント対オーストリア公
2 同盟組織の危機と強化
3 アルプスおよび前方アルプス地域のコミューン運動
4 ヴァリスおよびグラウビュンデンのコミューン運動
5 都市のツンフト運動
6 都市とラントの領域支配政策
第4章 対外的な力の絶頂期における盟約者団
1 ブルゴーニュとイタリアをめぐる国際紛争
2 盟約者団の経済と社会
3 中世末期の文化
4 帝国の中のスイスとその連邦制的な統治形態
5 盟約者団の国民意識
第5章 カトリックの盟約者団と改革派の盟約者団
1 ツヴィングリの宗教改革とその拒絶
2 ベルンとジュネーヴの西方進出とスイス領の拡大
3 世界のカルヴァン主義の中心地、改革派圏スイス
4 トリエントの世界体制の中のカトリック圏スイス
5 宗派対立と盟約者団意識
6 30年戦争の舞台グラウビュンデン
第6章 アンシャン・レジ―ム
1 17、8世紀における中立政策の進展
2 平和条約の更新と覇権の交替
3 農業構造を基盤とする工業化
4 家父長制と絶対主義のあいだ
5 支配当局と臣従民
6 スイスの啓蒙主義
第7章 国家の危機-1798年から1848年まで
1 革命と反革命
2 ヘルヴェティア共和国
3 ナポレオン支配からウィーン体制へ
4 カントン主権の回復-「調停時代」と「復古時代」
5 自由主義の「再生」
6 急進派と保守派
第8章 自由主義急進派政権下の連邦国家-1848年から第1次大戦まで
1 ヨーロッパの帝国主義列強に囲まれた小共和国
2 連邦国家の組織
3 自由主義急進派と保守派-1848~74年
4 自由主義急進派と民主化運動
5 工業化の進展による経済的・社会的変動
6 「スイス文化」の問題
第9章 現代世界における小工業国
1 ブルジョワ層と社会主義-1914~33年
2 ファシストとナチスの脅威にさらされたスイス
3 好景気と社会問題の調整
4 戦後の合意政治
5 現在の問題
6 スイス史の遺産
〔付 録〕
スイス史研究と現状
文献解題
旧盟約者団諸邦(17世紀)と今日のカントン
スイス連邦の政治のしくみ(1995年段階)
国民議会の議席の推移(1919~99年)