季刊文科コレクション
ロマネスクの透明度 : 近・現代作家論集
著:高橋 英夫
紙版
内容紹介
その作家ならではの独自性を直観し、ロジックとレトリックのあやによって語りつづける作家論批評の精髄。
目次
1 女流作家たち(曲舞としての「白洲西行」-白洲正子
崩れと形-幸田文 ほか)
2 近代の古典作家たち(小さな魂の小さな怪談-小泉八雲
文学者と志-二葉亭四迷 ほか)
3 妖美とデカダンス(「永遠の退屈」-川端康成
和泉式部伝説の遠近法-舟橋聖一 ほか)
4 同時代・同世代(小説作法からみた『深い河』-遠藤周作
共振する大家族群-安岡章太郎 ほか)
5 「時」をまさぐる(賭けについて-大岡昇平
奥の院としての『時間』-吉田健一)