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証言者たち

厳律シトー会アトラス修道院の七人の殉教者

著:ベルナルド・オリベラ
訳:木鎌 安雄

紙版

内容紹介

映画『神々と男たち』のモデルとなった7人の修道者は、1996年テロリストたちによって連れ去られ、殺された。なぜ彼らは命の危険を顧みず、最後まで人びとの中にとどまる道を選んだのか。修道者たちの手紙や日記などからたどる。

目次

日本語版の序
「アトラス修道院の七人の殉教者」について
はじめに 七人の証し人

第一章 第一の手紙 ──出来事をたどる前に
 永遠の証し 修道院共同体における、死に至るまでの定住
 共同体の識別 暴力による死の可能性
 愛と信仰の殉教者 敵をゆるす 福音のみ名によって
 私たちの殉教者の声を鳴り響かせよう

第二章 第二の手紙 ──葬儀の記録
 葬儀 五月三十日木曜日
    五月三十一日金曜日
    六月一日土曜日
    六月二日日曜日
    六月三日月曜日
 埋葬 六月四日火曜日
    六月五日水曜日
    六月六日木曜日

第三章 第三の手紙 ──その一 兄弟たちのことをふりかえって
 背景 アルジェリアは昨日始まったわけではない
 予期せぬ手紙 ──あなたは私をどこにお導きになったのですか

第四章 第三の手紙 ──その二 一九九三年 クリスマス前夜の出来事
 誕生から誕生へ 文脈

第五章 第三の手紙 ──その三 神の子らの生活ではすべてのことが復活祭
 四旬節中の襲撃 その後の数週間

第六章 第三の手紙 ──その四 七人の兄弟からのメッセージ
 知恵は思い出から来る

第七章 第四の手紙 ──七人のことは忘れない ──クリストフ神父の日記とともに
 死と生 御血を流すところまでイエスに従う
 一九九三年 出来事の始まり
 一九九四年 救助の要請と意味の探求──従うことはどんなに難しいか
 一九九五年 大きな恵みを願う
 一九九六年 自分をマリアのようにささげる

メッセージ
訳者あとがき

著者略歴

著:ベルナルド・オリベラ
Bernardo Olivera
1943年アルゼンチン・ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学農獣医学部で獣医学を学び、獣医として働きながら、哲学・文学を勉強。1962年厳律シトー会入会。1983年アズル修道院副院長、翌年より大院長を務め、1990年厳律シトー会総長に選出される。18年間総長職を務め辞任。現在、アズル修道院大院長。
訳:木鎌 安雄
1932年東京生まれ。文学博士(上智大学)。文学部と大学院で英文学と文芸思想を学ぶ。20世紀のトラピスト修道者トマス・マートンの著作をとおして「カトリック霊性」に関心をもつ。おもに関西のいくつかの大学で「英米宗教思想史」や「英文学とキリスト教」などを担当。著書『生きるとはキリスト カトリック霊性をたどる』(南窓社)ほか。訳書『教皇ヨハネ・パウロ2世の詩 黙想/ローマ三部作』(聖母文庫)ほか。「第8回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞」(1992年、受賞対象『評伝トマス・マートン』ドン・ボスコ社)、「カトリック学術研究奨励賞」(2001年受賞対象「アメリカのカトリシズム研究」日本カトリック大学連盟)。

ISBN:9784886266378
出版社:ドン・ボスコ社
判型:新書
ページ数:240ページ
価格:1000円(本体)
発行年月日:2018年07月
発売日:2018年07月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:QRMB