旧石器狩猟採集民の環境適応史
著:小原 俊行
紙版
内容紹介
後期旧石器時代の北関東における狩猟採集民の動態を、石器製作技術の分析および居住形態の変遷と古環境変遷の対応関係から解明する。
目次
第1章 先行研究の検討と問題の所在
1.編年研究
2.問題の設定と本論の目的
第2章 分析方法
1.石器製作技術の構造と石器の系統を捉えるための概念
2.狩猟採集民の行動に関わる概念
3.小結
第3章 関東平野北西部の地理的環境について
1.「関東平野北西部」の地理的範囲と地形
2.関東平野北西部周辺の資源分布構造
3.小結
第4章 地形発達史と古環境変遷
1.検出されるテフラと降下年代について
2.地形発達史
3.古環境復原
4.動物相
5.小結―関東平野北西部の地形発達史と古環境変遷
第5章 石器群の編年
1.関東平野周辺域における石器群の編年観
2.Hr-HA~AT(36-30 ka cal BP)間の編年
3.AT~As-YP(30-16 ka cal BP)間の編年
4.小結―関東平野北西部における石器群の編年観と古環境変遷との対応関係
第6章 関東平野北西部における旧石器狩猟採集民の居住形態の変遷
1.36-32 ka cal BP
2.32-30 ka cal BP
3.30-27 ka cal BP
4.27-24 ka cal BP
5.24-19 ka cal BP
6.20-15 ka cal BP
第7章 旧石器時代の狩猟採集民の環境適応史の復原に向けて
資料編 関東平野北西部の石器群