序
一 東国武士と京都との関係についての理解
二 本書の課題と構成
第Ⅰ部 東国武士の存在形態
第一章 「鎌倉武士」の成立と武士論研究の課題
―一九九七年度日本史研究会大会シンポジウム報告によせて―
はじめに
一 真正な武士と傍流の武士
二 王権と武士
三 「武士団」の視点から
四 鎌倉幕府の評価
五 地方軍事貴族と中央軍事貴族
六 「豪族級領主」の評価をめぐって
むすびにかえて─提起したい幾つかの課題─
第二章 「東国武士」の実像
はじめに─「東国武士」のイメージ─
一 東国における反乱と武士
二 中央の政変と東国武士
三 鎌倉幕府の成立
むすびにかえて―なぜ鎌倉か、なぜ頼朝か―
第三章 源平内乱期における「甲斐源氏」の再評価
はじめに
一 常陸から甲斐へ
二 治承四年の甲斐源氏
三 木曾義仲と甲斐源氏
四 武田信義の屈服
おわりに
第Ⅱ部 都市と流通・生産
第一章 京都七条町から列島諸地域へ―武士と生産・流通―
はじめに
一 京都七条町の成立
二 広域流通の背景
三 東国の浄土庭園
四 京都工匠の出職
五 京郊「権門都市」と七条町
むすびにかえて―十二世紀の武士と京都―
第二章 列島ネットワークのなかの平泉
はじめに
一 軍事貴族の奥羽進出
二 京都権門と平泉藤原氏
三 鎮西島津庄と平泉
四 太平洋水運の担い手たち
五 外が浜・十三湊の位相
六 秀衡と中央権力・日宋貿易
七 平泉の都市プランと法住寺殿
むすびに
第三章「京武者」の東国進出とその本拠地について─大井・品川氏と北条氏を中心に─
はじめに
一 大井・品川氏と品川湊
二 伊豆北条氏の系譜とその本拠
むすびに
第Ⅲ部 中央権力と東国武士
第一章 『玉葉』(九条兼実)─東国武士への視線─
一 『玉葉』と九条兼実
二 『玉葉』における源頼朝の評価
三 兼実は東国武士をどれほど知っていたか
四 東国武士への視角
第二章 摂津源氏と下河辺氏
一 摂津源氏の東国進出
二 源仲政の軍事活動と秀郷流藤原氏の勢力拡大
三 下河辺庄の立荘
四 下河辺氏の在京活動
五 下河辺庄における京都文化の受容
第三章 下野宇都宮氏の成立と、その平家政権下における存在形態
はじめに
一 始祖宗円の実在性について
二 宗綱の武士化
三 宗綱の名字の地
四 下野国への進出
五 朝綱・知家の在京活動
六 平家政権下の宇都宮氏
七 宇都宮朝綱の東国下向の時期について
八 伊賀平氏と宇都宮氏
九 「後白河院北面歴名」の所見について
まとめと展望