序
第Ⅰ部 六郷山の歴史
第一章 仁聞菩薩論―御許山霊山寺と六郷山―
はじめに
一 「仁聞菩薩」研究の到達点
二 仁聞菩薩の同行法蓮上人の実像
三 八幡の出家と修行
四 『託宣集』と「仁聞菩薩朝記」の仁聞菩薩像
五 「十善の君」から「仁聞菩薩」へ―弥勒寺新宝印の建立と御許山霊山寺の成立―
六 行者の理想「仁聞菩薩」の登場の背景
七 八幡大菩薩＝仁聞菩薩の展開―六郷山への展開―
むすびにかえて
第二章 六郷山の組織の成立と展開
はじめに
一 初期六郷山の成立
二 天台六郷山の成立
三 鎌倉時代の天台六郷山の再編と延暦寺
むすびにかえて
第三章 中・近世の六郷山寺院と峯入り
はじめに
一 『六郷山年代記』成立の背景
二 六郷山満山復興運動と集団峰入り行の創設
むすびにかえて
第四章 修正鬼会と国東六郷満山
一 神と仏と鬼の里
二 六郷満山の鬼の伝承と鬼会
三 鬼会と修正会
四 蒙古襲来と鬼会
五 修正鬼会の成立
六 六郷満山と坊集落
第Ⅱ部 六郷山寺院の実像と景観－国東半島荘園村落遺跡調査を通して
第五章 六郷山の開発と寺院の実像―旧豊後高田市域を中心に―
はじめに
一 原始六郷山の成立
二 天台六郷山の成立
三 山の開発と三山の成立
四 惣山屋山の登場
五 屋山の再興と六郷山執行の成立
六 鎌倉時代の六郷山の支配構造
七 旧豊後高田市域
八 中世の両子寺
九 六郷山横城山と奈多
第六章 都甲谷の六郷山寺院の実像―荘園村落遺跡調査の成果―
はじめに
一 都甲谷の六郷山領の歴史
二 加礼川地区の共同体と水田開発
三 応永二十五年の長岩屋屋敷注文からみた長岩屋の坊集落
第七章 中世における｢山｣の開発と環境―国東半島地域の山の開発を事例として―
はじめに
一 六郷山の成立―「大魔所」（黒山）の開発―
二 六郷山と荘園の山野相論とその背景―狩倉と畑―
三 名・屋敷・坊への山野囲込みの進行
四 山野景観と山城の成立
むすびにかえて
