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TCLブックレット「こどもとしょかん」評論シリーズ

昔話と子どもの空想

編:東京子ども図書館
著:小川 捷之
編著:松岡 享子

紙版

内容紹介

東京子ども図書館では、おはなし ― 肉声で子どもたちに物語を語って聞かせること―が、読書へのいちばんたしかな、いちばんたのしい道であるという信念のもとに、さまざまな活動を行ってきました。機関誌「こどもとしょかん」に、おはなしに関する評論や記事を数多く掲載してきたのも、その一つです。ここに、これまでに掲載された評論のうち、バックナンバーの要求がもっとも多かった三篇を収録して一冊にまとめました。
・人格形成における空想の意味 小川捷之 
・昔話と子どもの空想  シャルロッテ・ビューラー/森本真実訳・松岡享子編  
・昔話における“先取り”の様式――子どもの文学としての昔話 松岡享子
語り手たちは、物語そのもののおもしろさとふしぎさ、それを聞く子どもたちの目のかがやきや笑顔に助けられて、活動をつづけています。が、さらに自分たちの語る物語や、語りという営みについて学ぶことは、活動の意義をより深く理解し、活動への意欲を一層高める助けになります。この冊子がそのお役に立つことを願っています。松岡享子

目次

"〇人格形成における空想の意味  小川捷之
〇昔話と子どもの空想  シャルロッテ・ビューラー/森本真実訳・松岡享子編
〇昔話における“先取り”の様式――子どもの文学としての昔話  松岡享子
〇執筆者紹介
〇お話に関する評論一覧―― 機関誌「こどもとしょかん」バックナンバーより
"

著者略歴

編:東京子ども図書館
"子どもの本と読書を専門とする私立の図書館です。1950年代から60年代にかけて東京都内4ヵ所ではじめられた家庭文庫が母体となり1974年に設立、2010年に内閣総理大臣より認定され、公益財団法人になりました。子どもたちへの直接サービスのほかに、“子どもと本の世界で働くおとな”のために、資料室の運営、出版、講演・講座の開催、人材育成など、さまざまな活動を行っています。
"
著:小川 捷之
1938年、北海道生まれ。東京教育大学教育学部心理学科卒業後、同大学院修士課程修了。教育学博士。横浜国立大学、上智大学で教鞭をとるかたわら、ユング派分析心理学の臨床・研修の拠点として山王教育研究所を主宰。カウンセラーとして多くの症例を扱った。著書に『夢分析 深層の読みかた』、編著に『児童臨床心理学事典』、共訳書に『分析心理学』(ユング著)他。1996年逝去。
編著:松岡 享子
1935年、神戸市生まれ。慶應義塾大学図書館学科卒業。米国、ウェスタン・ミシガン大学大学院で児童図書館学を学んだのち、ボルティモア市の公共図書館に勤務。帰国後、大阪市立中央図書館勤務をへて、家庭文庫「松の実文庫」を開く。1974年に石井桃子氏らと財団法人東京子ども図書館を設立、2015年まで同館理事長、現在は名誉理事長。絵本、児童文学の創作・翻訳を多数手がける。おとな向けの著書に、『サンタクロースの部屋』『子どもと本』等。

ISBN:9784885692284
出版社:東京子ども図書館
判型:B6
ページ数:96ページ
定価:800円(本体)
発行年月日:2021年01月
発売日:2021年02月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:JNG