“こころ”だって“栄養”がほしいよ!
監:後藤 剛
著:阿部和子
紙版
内容紹介
近年、精神栄養学の研究が進み、偏った食生活は肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の原因になるだけでなく、うつ病などこころの病気と密接に関連することが明らかになってきています。
私たちのこころの状態は、脳のはたらきにより感情の起伏が生じます。その脳のはたらきとは、神経伝達物質が脳の神経細胞から神経細胞へと受け渡されることにより生まれるのです。その神経細胞は、アミノ酸をもとにビタミン・ミネラルによって合成されて作られます。元をたどれば、これらはすべて私たちが食べたものです。
偏った食生活をしていると、脳に栄養不足が生じ必要な神経伝達物質が十分に提供されなくなります。その結果、脳のはたらきに影響が出て、からだだけでなくこころにも様々な症状が現われてきます。
本書は、偏った食生活がこころやからだにどのような影響があるのかについて、低血糖症や腸内細菌、水分補給なども含めて分かりやすく説明しています。加えて、バランスのとれた食生活を具体的に提案し、より健康的で前向きな生活を目指していただきたいと考えてまとめました。
1人でも多くの人のこころが、元気になることを願っております。
目次
Ⅰ 朝食の大切さ
Ⅱ 糖のとりすぎによる低血糖症は怖い
Ⅲ 脳内神経伝達物質をつくる栄養素
Ⅳ 腸内環境が決める“こころ”と“からだ”
Ⅴ 腸内細菌と短鎖脂肪酸
Ⅵ もっと伝えたい!こころとからだに必要なこと
1 7番目の栄養素『フィトケミカル』
2 水分補給について
3 人工甘味料の甘さに注意!
4 食品添加物ってなんだろう
5 よくかむことは大切
ひとくちメモ
おわりに