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柳生十兵衛と千葉真一

著:小山将生

紙版

内容紹介

混迷の中に生きる現代人にとって、その中で力強く、正しく考え行動していくことが求められていくが、そうした上で、剣豪・柳生十兵衛、そしてその十兵衛の役を長年演じてきた千葉真一氏は多くのことを伝えてくれる。剣を通じて自身を磨いてきた二人の武人による真理、教えを凝縮した一冊。
巻頭において、「柳生十兵衛を演じきることのできるただ一人の男」として千葉真一氏ならではの柳生十兵衛や新陰流に対しての思いや魅力について語った生前のロングインタビューを掲載。千葉氏は柳生十兵衛という剣豪から何を求め、そしてそれをどのように作品の中で生かしてきたか、あるいは自身の人生の中で発揮してきたかなどが語られていく。
その上で柳生十兵衛という剣豪、新陰流という武道の精神や実技、そして千葉氏も精読していた十兵衛の著書『月之抄』に関して新陰流協会師範の小山将生があらためて平易に解説し、それらが現代人にとってどのような価値をもたらすものであるかをあきらかにしていく。また、その上でこれまでに千葉真一氏に直接に接してきた経験から実感、確信した「千葉真一氏が柳生十兵衛から学び得ていた信念や哲学」を紹介していく。
さらには、テレビ時代劇『柳生あばれ旅』にて千葉真一氏とともにW主演(柳生十兵衛の弟・柳生又十郎役)をつとめた俳優・勝野洋氏に特別インタビューをし、千葉氏との共演の中で学んだことや、数多くの剣豪役を演じてきた経験により得た生き方に対する思いなどが語られていく。

目次

C  O  N  T  E  N  T  S

はじめに ――――― 2

Legend Interview
千葉真一
日本人として歩むべき道とは
柳生十兵衛から学ぶ信念、誇り ――――― 7

article
柳生十兵衛の心技 ―――――24
  Part.1 柳生十兵衛という人間
   剣術はなぜ生まれたのか
   新陰流と柳生の出会い
   十兵衛が守ろうとしたこと
   十兵衛が起した変革
   十兵衛の精神と千葉真一さんの教え
  Part.2 柳生十兵衛の剣
   型稽古というメソッド
   新陰流における「陰」
   自身を活かす
   相手を活かす
   技のきまり方

performance
ビジュアル衍義 新陰流剣術 ――――82
  新陰流剣術の基本
   姿勢/足のとり方/体さばき
   手の内/目付け
   打ち込み
   構え
  新陰流剣術の基礎鍛錬
   廻し打ち
   「三段一無と云習」
   「三学円之太刀」一刀両段/斬釘截鉄/半開半向/右旋左転/長短一味
   「三ヶ三見」
   「三拍子」
  新陰流杖術の太刀
   速死一本/大乱
  新陰流剣術の対槍技法
   橋掛けからの斬釘截鉄/巻き落としは
ずしからの露之目付

Special Interview
勝野 洋 ―――――111

おわりに ―――――126

著者略歴

著:小山将生
小山将生(おやま まさお)
昭和46年(1971)滋賀県生まれ。中央大学大学院修了。平成15年(2003)、神奈川県相模原市において現在の新陰流協会の本部道場を設立。以降、国内に数多くの支部道場を設置し、稽古生の指導にあたる他、2013年よりは、シンガポール、マレーシア、イギリスなどにて海外支部道場を設置の上、さらなる普及につとめている。テレビ、雑誌、新聞などにても指導活動が紹介される。著書として『目で見て学ぶ居合道 新陰流』『日本刀で学ぶサムライの心技体』『初心者からの居合道 新陰流』『女子の居合道プログラム』などがある(いずれも体育とスポーツ出版社刊)。またテレビアニメ『ケイオスドラゴン赤竜戦役』『時間の支配者』において剣術監修をつとめる。2022年には、『週刊ヤングマガジン』連載の『ツワモノガタリ』(細川忠孝作・山村竜也監修)において柳生新陰流の技術提供を行う。

ISBN:9784884583606
出版社:体育とスポーツ出版社
判型:A5
ページ数:128ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:SR