目次

(題字)　流祖の霊にささぐ　　一刀斎自称の賛　　典膳自称の賛
　　　 徳川家達　　津軽寧親　　一戸兵衛　　津軽承昭　　浅田信興
(写真)　小野次郎右衛門忠明(木像)　　小野次郎右衛門忠常(木像)
　　　 小野次郎右衛門墓前にて一刀流奉納演武
　　　 津軽家伝来極意書
　　　 楠公六百年祭湊川神社にて一刀流奉納演武　　　著者近影
　　序
　　緒言
　　誓詞(起請文前書) 小野次郎右衛門

第一編　道統
　第一章　一刀流の縁起と系譜(折込み)
　第二章　一刀流祖　伊藤一刀斎景久伝
　　第一節　一刀流の起こり
　　第二節　出生と幼時
　　第三節　大島脱出 伊豆上陸　一放との初勝負
　　第四節　瓶割の刀を授けらる
　　第五節　鐘巻流と判官流とを修得
　　第六節　一刀流を創建
　　第七節　天下一剣術之名人
　　第八節　払捨刀の由来
　　第九節　小野善鬼の随身
　　第十節　地摺の淸眼の留様
　　第十一節　一刀齋が諸名人との試合
　　第十二節　夢想剣の霊験
　　第十三節　活談・脱俗・悟道の晩年
　第三章　小野次郎右衛門忠明伝
　　第一節　一刀齋に随身の典膳
　　第二節　典膳・善鬼と?羸を争う
　　第三節　典膳江戸に上る
　　第四節　天下一流一刀根元
　　第五節　典膳・宗矩と雌雄を決す
　　第六節　膝折村の功名
　　第七節　下田の七本鑓・一刀流の突
　　第八節　山上大蔵との大試合・神子上典膳吉明を小野次郎右衛門忠明と改名
　　第九節　忠明多敵の位
　　第十節　忠明武芸を售る者を制裁す
　　第十一節　忠明の強豪
　　第十二節　忠明の剛腹と権威
　　第十三節　忠明一刀流を大成す
　第四章　一刀流正統支流分派歴代記
　第五章　一刀流小野家・津軽家相伝事情
　第六章　一刀流津軽藩内に勃興
　第七章　一刀流伝来期
　　第一節　誓約血判様式
　　第二節　起請文
　　第三節　津軽家所蔵伝受録
　　　第一項　信政伝受
　　　第二項　信寿伝受
　　第四節　山鹿家所蔵伝受録
　　　第一項　高美伝受
　　　第二項　高厚伝受
　　第五節　須藤家所蔵伝受録
　　　第一項　目録及び免状
　　　第二項　一刀流兵法初心伝の和歌
　　第六節　笹森家所蔵伝受録
　　　第一項　目録及び免状
　　　第二項　書状・図画・其他

第二編　組太刀の技
　第一章　一刀流指南の次第
　　第一節　一刀流・組太刀の徐
　　　第一項　指南方法の変遷
　　　第二項　指南実施の要領
　　第二節　組太刀・技法・心法
　　　第一項　組太刀技法原則
　　　第二項　組太刀心法真義
　第二章　大太刀
　　第一節　大太刀名称
　　第二節　大太刀本数調
　　第三節　大太刀手順
　　第四節　大太刀詳解
　第三章　小太刀
　　第一節　小太刀名称
　　第二節　小太刀本数調
　　第三節　小太刀手順
　　第四節　小太刀詳解
　第四章　合小太刀
　　第一節　合小太刀名称
　　第二節　合小太刀本数調
　　第三節　合小太刀手順
　　第四節　合小太刀詳解
　第五章　三　重
　　第一節　三重名称
　　第二節　三重手順
　　第三節　三重詳解
　第六章　刃　引
　　第一章　刃引名称
　　第二章　刃引本数調
　　第三章　刃引手順
　　第四章　刃引詳解
　第七章　秘中の秘極意払捨刀
　　第一節　払捨刀名称
　　第二節　払捨刀本数調
　　第三節　払捨刀手順
　　第四節　払捨刀詳解
　第八章　高上極意五点
　　第一節　五点名称
　　第二節　五点本数調
　　第三節　五点手順
　　第四節　五点詳解
　第九章　ハキリ合
　　第一節　ハキリ合名称
　　第二節　ハキリ合本数調
　　第三節　ハキリ合手順
　　第四節　ハキリ合詳解
　第十章　九個之太刀
　　第一節　九個之太刀名称
　　第二節　九個之太刀本数調
　　第三節　九個之太刀手順
　　第四節　九個之太刀詳解
　第十一章　他流勝之太刀
　　第一節　他流勝之太刀名称
　　第二節　他流勝之太刀本数調
　　第三節　他流勝之太刀手順
　　第四節　他流勝之太刀詳解
　第十二章　詰座拔刀
　　第一節　拔刀秘事三十条
　　第二節　出場次第
　　第三節　詰座拔刀名称
　　第四節　詰座拔刀本数調
　　第五節　詰座拔刀手順
　　第六節　詰座拔刀詳解
　　第七節　詰座拔刀・合小太刀名称
　　第八節　詰座拔刀・合小太刀本数調
　　第九節　詰座拔刀・合小太刀手順
　　第十節　詰座拔刀・合小太刀詳解
　第十三章　立会拔刀
　　第一節　立会拔刀名称
　　第二節　立会拔刀本数調
　　第三節　立会拔刀手順
　　第四節　立会拔刀詳解
　第十四章　一刀流浄之太刀
　第十五章　軍神御拜之式太刀

第三編　剣道強化
　第一章　剣道の発達
　　第一節　稽古法の新局面
　　　第一項　自由乱打方式
　　　第二項　袋しない使用団体調練　
　　第二節　防具竹刀の工夫
　　　第一項　一刀流の発明
　　　第二項　組太刀の基盤と竹刀剣道の活力
　　　第三項　組太刀と竹刀剣道の兼修
　第二章　稽古法
　　第一節　礼儀
　　　第一項　剣道の礼儀
　　　第二項　礼の対象
　　　第三項　礼の種類
　　第二節　稽古に入る
　　　第一項　初心者の心得　　
　　　第二項　技の習い方
　　第三節　稽古の六方式
　　　第一項　掛り稽古
　　　第二項　歩合稽古
　　　第三項　地稽古
　　　第四項　勝負稽古
　　　第五項　試合稽古
　　　第六項　引立稽古
　第三章　技の解説　
　　第一節　面技
　　　第一項　中段からの面打技
　　　第二項　中段からの面打を防ぐ技
　　第二節　小手技
　　　第一項　中段からの小手打技
　　　第二項　中段からの小手打技を防ぐ技
　　第三節　胴技
　　　第一項　中段からの胴打技
　　　第二項　中段からの胴打技を防ぐ技
　　第四節　突技
　　　第一項　中段からの咽喉突技
　　　第二項　中段からの突を防ぐ技
　　第五節　連続技
　　第六節　鍔糶合
　　第七節　上段の技
　　　第一項　上段に構える方法
　　　第二項　上段からの面技
　　　第三項　上段からの小手技
　　　第四項　上段からの胴技
　　　第五項　上段からの突技
　　第八節　対上段の中段技
　　　第一項　対上段の中段技原則
　　　第二項　対上段の中段面技
　　　第三項　対上段の中段小手技
　　　第四項　対上段の中段胴技
　　　第五項　対上段の中段突技
　　第九節　相上段の技
　　　第一項　相上段の原則
　　　第二項　相上段の面技
　　　第三項　相上段の小手技
　　　第四項　相上段の胴技
　　　第五項　相上段の突技
　　第十節　両刀の技
　　　第一項　両刀の本質
　　　第二項　両刀と一刀との寸法の比較
　　　第三項　両刀の執刀法
　　　第四項　両刀の攻防法
　　　第五項　両刀の面技― 対一刀中段
　　　第六項　両刀の小手技― 対一刀中段
　　　第七項　両刀の胴技― 対一刀中段
　　第八項　両刀の突技― 対一刀中段
　　第十一節　対両刀の一刀技　
　　　第一項　対両刀の一刀技原則
　　　第二項　対両刀の一刀面技
　　　第三項　対両刀の一刀小手技
　　　第四項　対両刀の一刀胴技
　　　第五項　対両刀の一刀突技
　　第十二節　対薙刀の一刀技
　　　第一項　対薙刀の一刀技の概念
　　　第二項　対薙刀の一刀技攻防心得
　　　第三項　対薙刀の一刀面技
　　　第四項　対薙刀の一刀小手技
　　　第五項　対薙刀の一刀胴技
　　　第六項　対薙刀の一刀突技
　　　第七項　対薙刀の一刀脛技
　　第十三節　剣道必勝六十六手
　　　第一項　面技
　　　第二項　小手技
　　　第三項　胴技
　　　第四項　突技
　　　第五項　続技

第四編　伝　書
　第一章　一刀流伝書次第
　第二章　一刀流兵法十二ケ条目録
　　第一節　十二ケ条目録原文
　　第二節　十二ケ条目録詳解
　第三章　一刀流兵法仮字目録
　　　第一項　一刀流兵法字解
　　　第二項　十二ケ条逐条解説
　　第一節　仮字書目録原文
　　第二節　仮字書目録詳解
　　　第一項　仮字書次第
　　　第二項　仮字之事
　　　第三項　一之事
　　　第四項　刀之事
　　　第五項　流之事
　　　第六項　鹿之事
　　　第七項　荻之事
　　　第八項　水月之事
　　　第九項　ホンシャウ乃事
　　　第十項　残心之事
　　　第十一項　内折れ外折れ之事
　　　第十二項　八方之かねの事　　
　　　第十三項　師之教之事
　　　第十四項　見当之目付之事
　第四章　一刀流兵法本目録
　　第一節　本目録原文
　　第二節　本目録詳解
　　　第一項　本目録次第
　　　第二項　表剣三重
　　　　(一)露の位　(二)盤鐘之位　(三)石火之位
　　　第三項　外物次第
　　　　(ー)万物味方心得之事　(二)人車之事　(三)戶出戶入之事　(四)笄枕之事　
　　　　(五)芝枕之事　(六)寢心得之事　(七)蚊屋之事　(八)戶固之事
　　　　(九)　詰座刀抜事　(十)青襖袴之事附大紋之事　(一一)長袴之事
　　　　(一二)走懸者之事　(一三)逋者留事　(一四)刀脇指降緒心得之事
　　　第四項　五点之次第
　　　　(一)妙剣　(二)絶妙剣　(三)真剣　(四)金翅鳥王剣　(五)独妙剣
　　　第五項　懸中待・待中懸
　　　　(一)懸中待　(二)待中懸　(三)生気・死期　(四)循環無端　(五)右足　(六)左足
　　　　(七)引本覚　(八)一足一刀　(九)太刀生之事　(一〇)四角八方之事
　　　第六項　小太刀之次第
　　　　(一)發気之事　(二)横竪之事　(三)仕合心之事　(四)切落之事　(五)色付之事
　　　第七項　天地神明之次第
　　　　(一)端末　(二)天地　(三)因敵　(四)相逢　(五)驀面　(六)吹毛　(七)睡中
　　　　(八)観見　(九)両捨一用　(一〇)剣木用捨　(一一)相小太刀　(一二)一歩不留
　　　　(一三)手形　(一四)まんじ・殺人刀・活人剣　(一五)八方分身　
　　　第八項　匁引之次第
　　　　(一)本覚　(二)仕合心　(三)地上之心　(四)匁引・ハリ・真之心　(五)浮木流木
　　　第九項　極意一巻之書
　　　　(一)蔵現　(二)真之真剣　(三)真之右足　(四)真之左足　(五)真之妙剣
　　　　(六)払捨刀　(七)四切　(八)見山
　第五章　一刀流兵法免状
　　第一節　免状次第
　　第二節　取立免状原文
　　第三節　徹上徹下免状原文　
　　第四節　折紙・認・添状原文
　　第五節　無刀免状原文
　第六章　一刀流大小太刀拵様注文原文
　　　　(一)刀打様注文　(二)同拵様注文　(三)脇差打様注文　(四)同拵注文
　第七章　一刀流兵法割目録
　　第一節　割目録原文
　　第二節　割目録詳解
　　　第一項　割目録次第
　　　第二項　師弟契約の日取
　　　第三項　割目録字解
　　　第四項　真之五点
　　　　(一)妙剣　(二)絶妙剣　(三)真剣　(四)金翅鳥王剣　(五)独妙剣
　　　第五項　草之五点
　　　　(一)妙剣　(二)絶妙剣　(三)真剣　(四)金翅鳥王剣　(五)独妙剣
　　　第六項　十二点
　　　第七項　新真之五点
　　　　(一)妙剣　(二)絶妙剣　(三)真剣　(四)金翅鳥王剣　(五)独妙剣
　　　第八項　九太刀
　　　第九項　目付之事
　　　　(一)捨目付　(二)四兵剣　(三)八重之目付
　　　第十項　付之事
　　　　(一)大先　(二)同中　(三)小本　(四)四方之太刀相
　　　第十一項　五個之極意之事
　　　　(一)剣之段　(二)無相剣　(三)矩之積　(四)一之位　(五)真之金翅鳥王剣
　　　第十二項　上極意之事
　　　　(一)払捨刀　(二)同二方一段之位　(三)同八方三段之位
　　　　(四)左足　(五)右足　(六)四切
　第八章　一刀流兵法の至尊極意十字之題号
　　第一節　十字之題号次第
　　第二節　一刀
　　　　(一)一　(二)刀
　　第三節　見山
　　　　(一)見　(二)山
　　第四節　絶想
　　　　(一)絶　(二)想
　　第五節　隋機
　　　　(一)隋　(二)機
　　第六節　大用
　　　　(一)大　(二)用

第五編　極意秘伝
　第一章　秘伝次第
　　第一節　秘伝解説の序
　　　第一項　秘伝の摘録
　　　第二項　秘伝分析解説
　　第二節　立会
　　　第一項　構
　　　　(一)構の本旨　(二)体構の蔵意　(三)太刀構の種類　(四)構の手心
　　　　(五)構の足心　(六)生垜招箭　(七)雲の構　(八)剣身不異
　　　第二項　順位
　　　　(一)坐居　(二)位の諸相　(三)位の運意　(四)位と構
　　第三節　見合　
　　　第一項　目付
　　　　(一)二つの目付　(二)目心　(三)天地の目付　(四)八方満心　(五)大星の目付
　　　第二項　色付
　　　　(一)不付使付　(二)色即是空　(三)無色の色
　　　第三項　即意付・続飯付
　　　　(一)そくいの心　(二)漆膠の付　(三)不即不離
　　第四節　曲合・兼合
　　　第一項　間合
　　　　(一)かけひき　(二)遠近　(三)加減　(四)瞬息の間
　　　　(五)付き離れ　(六)慮点不慮天
　　　第二項　調子
　　　　(一)乗不乗　(二)心と技の調子　(三)応敵自変
　　　第三項　拍子
　　　　(一)決戦の一瞬　(二)拍子の柔剛　(三)拍子無拍子
　　　第四項　居付
　　　　(一)心身擬滞　(二)目の居付　(三)転変流露　(四)一刀湛水
　　　第五項　合気
　　　　(一)合打　(二)留　(三)交わす　(四)和而不同
　　　第六項　長短
　　　　(一)太刀の寸法　(二)長短の損得　(三)入身　(四)長短一味　(五)無刀の心
　　第五節　攻合
　　　第一項　切先
　　　　(一)付所　(二)傘の切先　(三)勝敗の端緒　(四)一心刀の切先　(五)切先の秘匿
　　　第二項　使者太刀
　　　　(一)偵諜　(二)案内　(三)知機　(四)当り　(五)門前の瓦
　　　第三項　攻防
　　　　(一)三攻　(二)三殺　(三)三貴　(四)無相の攻　(五)進攻防衞　(六)地摺の淸眼
　　第六節　打合
　　　第一項　斬突
　　　　(一)正剣の道　(二)鍔元六寸の起り　(三)打越　(四)平打横打　(五)刃筋の亘り　(六)心の切
　　　第二項　三進
　　　　(一)意進　(二)術進　(三)体進　(四)全進　(五)三進の敵
　　　第三項　五格
　　　　(一)心気一元　(二)気理一合　(三)理機一閃　(四)機術一致　(五)五格一諦
　　　第四項　卍
　　　　(一)万字の規矩　(二)胡盧子　(三)天地渾円　(四)金の輪の中　(五)大勇勇非
　　　第五項　ホンショウ
　　　　(一)格体動態　(二)草の本生　(三)行の本正　(四)真の本勝
　　　第六項　シシホンテキ
　　　　(一)獅子翻趯　(二)獅子本敵
　　　第七項　捨
　　　　(一)捨不捨　(二)剣用捨　(三)両捨一用
　　　第八項　太刀不生不滅
　　　　(一)生滅　(二)枕の抑え　(三)イヨウリウ　(四)一勝二敗　(五)循環無端　(六)残心
　第二章　至上奥秘
　　第一節　天・地・人
　　　　(一)三才　(二)円相　(三)方円団角　(四)天恩地徳　(五)五行
　　第二節　陰・陽
　　　　(一)両気消長　(二)四象　(三)陰陽活殺　(四)陰陽の太刀
　　第三節　二星・破軍星
　　　　(一)日月　(二)日の出入　(三)破軍星　(五)八方分身　(六)七足反閉の秘宝
　　第四節　一心刀
　　　　(一)一心刀の秘理　(二)立命力　(三)常寂光　(四)聖剣
　　第五節　生死
　　　　(一)殺活　(二)断迷根　(三)解脱の士　(四)平常心
　　第六節　夢想剣
　　　　(一)志道向上　(二)有垜無垜　(三)無想即夢想　(四)内外淸浄
　　第七節　伝受開進
　　　　(一)極意秘匿　(二)無形の道　(三)主心　(四)創造・進化・完成
　　第八節　先師遺訓
　　　　(一)山鹿八郎左衞門の組太刀意見書
　　　　(二)中西忠蔵むしない打加筆　(三)山鹿高原むかし噺

　おとがき