記憶色
著:野呂希一
紙版
内容紹介
めぐる季節にともない、自然が織りなす「色」も目まぐるしく変化し、深く印象に残る。
心に深く刻まれた色の印象。それが記憶色。
人それぞれに記憶色があり、色の名前とつながっています。
記憶を思い起こして人に伝えるときは色の名前で表現されます。青い海・赤い花・黄色い実・・・ そのときクレヨン12色の色名以外の、瑠璃色とか茜色とか鬱金色など、日本の伝統色名のような味わいのある色名が思い浮かべば、色の印象はもっと深まります。
長年にわたり、日本の色をテーマに日本各地、津々浦々、四季折々の自然風景を撮影してきた写真家・野呂希一氏が、残しておきたい日本の風景と、伝えていきたい色の名前と季節の言葉。そして、日本人なら誰もが記憶してるだろう郷土の色や季節の色を、「二十四節気」に重ねながらイメージできる「色の名前」を紹介。
日本の美しい景色を眺めながら、季節の変化とともに、「季節の言葉」や「色の名前」を見て楽しんでいただける一冊になっております。
目次
〇小寒 1月冬ばれ 気嵐 氷面鏡 凍れる 真冬日 鰤起し 小寒の色彩
〇大寒 冬将軍 束風 寒波 寒の水 底冷え 大寒の色彩
~
〇啓蟄 3月雪解川 春時雨 氷解く 水温む 土蠢く 四温日和 啓蟄の色彩