半農半X
これまで・これから
他編著:塩見 直紀
他編著:藤山 浩
他編著:宇根 豊
紙版
内容紹介
「半農半X」とは、持続可能な農のある小さな暮らしをベースに、天与の才を世に活かす生き方。平たくいえば農業を営みながら自分の好きなこと、やりがいのある仕事に携わる生き方ということになる。
田舎暮らしや新規就農、定年帰農など農的暮らしへの関心は高まっているが、いざ実現するとなると所得はもちろん、移住先の就農・就業の機会や住まいの確保など生活基盤づくりのハードルがそれなりに高い。その点、半農半Xは当初の経済的負担が比較的少なく、段階的な取り組みで就農・就業の目途がつくことなどもあり、若い世代を中心に受け入れやすく、普遍性のあるものとなっている。
低成長、脱成長の現代。ニューノーマル(新常態)と呼ばれる働き方が拡大しており、本書は、半農半Xに取り組む方々の現場での実践報告を主に関係者、研究者などの視点、指摘を加え、その意義・役割と具現性、可能性を照らし出すことを企図している。
目次
主な目次
半農半Xへの道─序に代えて
半農半X GRAFFITI(4色口絵)
第1章 半農半Xの誕生、背景から射程、強度まで 塩見直紀
第2章 報告 持続可能で農のある多様な暮らし方 佐藤剛・麻衣子ほか
第3章 報告 半農半Xの動態と地域的展開 阿部巧ほか
第4章 報告 支援による半農半Xは「農」志向へ 三好かやの
第5章 ローカルに生き 循環型社会を創り出す 藤山浩
第6章 農本思想から読み解く半農半Xと心根のありか 宇根豊
第7章 半農半X、兼農・多業への潮流と新たな展開 榊田みどり
困難な時代を生き抜くために─あとがきに代えて
執筆者紹介・執筆分担一覧