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淡海文庫 73

草津本陣風土記

田中房聞書き

著:青木 健作

紙版

内容紹介

東海道五十二番目の宿場・草津宿で参勤交代の大名が宿泊、明治天皇行幸の行在所にもなった田中七左衛門本陣は、江戸時代の姿をよくとどめ国史跡に指定されている。田中家十五代当主に嫁ぎ、夫亡きあと見学者への案内を長年務めていた房さんが語る、旧宿場町の昭和史。1985年地平社発行の同名書籍に注釈などを加え、掲載写真を田中家所蔵写真などに差し替えた新版として刊行。

目次

新版刊行にあたって  八杉 淳

一 天皇の泊まった家
 宿帳に残る男たち
 参勤交代の大名行列
 和宮の降嫁道中
 明治に入って没落

二 本陣の人びと
 大正の娘時代
 信心深い一族
 内気だった十五代目
 夕凪のような日々

三 片隅の昭和史
 耳に残る「歓呼の声」
 わが家の敗戦日記
 余生を生きた人
 人生の長い旅路

四 おばあさんの備忘録
 草津宿よもやま話
 草津川の今昔
 琵琶湖の渡し船
 盆と正月
 人生折々の節目

 田中七左衛門本陣関連年表/関連地図

著者略歴

著:青木 健作
1935年、富山県生まれ。
著書に『西陣手織り一代 ─西田小雪聞書き─』(地平社 1983年)、『雨のなかのコンサート ─喜納昌吉 歌の風景─』(富士出版 1989年)、『五能線みちくさ紀行』(無明舎出版 2001年)、『「刈穂」という酒蔵を訪ねて』(無明舎出版 2003年)などがある。

ISBN:9784883258154
出版社:サンライズ出版
判型:B6
ページ数:176ページ
価格:1500円(本体)
発行年月日:2024年05月
発売日:2024年05月10日