はるかなる「時」のかなたに
風景論の新たな試み
編著:辻成史
紙版
内容紹介
無限の空間とはるかなる時間にみずからを開くとき、人は刻々と生まれ出る「風景」を生きることになる。
古代から近現代まで専門の時代を異にする7人が提示する新しい風景論。
キーコンセプトは、①移動(motion)/変化(transformation)、②言説(discourse)/物語(narrative)、③トポス(topos)/徴し(signum)。
目次
辻 成史
序論 7
上野 愼也
プラトーン『パイドロス』の空間 37
辻 成史
P・ファンニウス・シニストール邸(ボスコレアーレ)壁画と研究史再考 109
毛塚 実江子
神の顕現する終末の時空 中世黙示録写本の空間表現
――ベアトゥス写本モーガン本(MS M. 644)の「天上のエルサレム」を中心に 143
水野 千依
Theoriaへの「道」と鳥瞰的風景(kataskopos)
――サン=ヴィクトルのフーゴーからオピキヌスへ 187
ティム・インゴルド(川上幸子、古川不可知 訳/辻成史 監訳)
風景の時間性 235
三木 順子
風景が行為になるとき――ポスト風景画の時代の自然と人間 277
尾崎 信一郎
風景としての美術――抽象表現主義からミニマル・アートへ 311
補論 作家との対話
物語と徴し――三人のアーティストとの対話 346
赤松 亜美 350
安倍 安人 360
松谷 武判 370
謝辞 384
人名索引 I
事項索引 III
Abstracts IV
ISBN:9784883035748
。出版社:三元社
。判型:A5
。ページ数:400ページ
。定価:4600円(本体)
。発行年月日:2023年05月
。発売日:2023年06月13日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WM。