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メディアアートとしての映像

映像アートとは何か?

著:伊奈新祐

紙版

内容紹介

映画、テレビ、ヴィデオ、コンピュータ、インターネット……、術の革新はつねにアーティストたちを刺激してきた。アヴァンギャルドの時代からネット時代のYouTubeまで、映像作家であり教育者でもある著者が自身にインパクトを与えた実験映像作品を振り返り、未来の映像アートを考えるための視点とヒントを提示する。

目次

まえがき  7

第一章 映画前史・前衛映画  11
映画前史から  12
デュシャンの《アネミック・シネマ》について  15

第二章 実験映画・拡張映画・ヴィデオアート  17
マイケル・スノウの《WAVELENGTH(波長)》について  18
映像パフォーマンス ―拡張映画、ヴィデオアートからメディア・パフォーマンスへ  24
映像インスタレーション ―ヴィデオアートに見るインスタレーション作品の創造的可能性  40

第三章 TVアート・ヴィデオアート  61
TVの黎明期 ―アーニー・コヴァックスのTV番組集について  62
ヴィデオアートの始まりは?  68
パイクとジョン・ケージの関係  72
ヴィデオを構成する装置のトライアングル  74
アートとテレビ ―テレヴィジョン・アートをめぐる諸相  80
ヴィデオアートにおける時間現象についての一考察  99
日本のヴィデオアート小史  107

第四章 デジタル時代の映像論  115
デジタル時代の映像論を求めて ―レフ・マノヴィッチの『ニューメディアの言語』を手掛かりに  116
スクリーンの系譜学 ―マノヴィッチの『ニューメディアの言語』から  127

第五章 ミュージック・ヴィデオ研究  131
ポストTV時代の〝ミュージック・ヴィデオ〟  132
最近のYouTubeの状況  147

あとがき  151

引用図版出典一覧  155

著者略歴

著:伊奈新祐
伊奈新祐(いな・しんすけ)
1953年愛知県生まれ。映像作家。主に実験映像(実験映画、ヴィデオアート)とメディアアートを研究。九州芸術工科大学(現・九州大学)大学院博士後期課程単位取得退学。九州芸術工科大学画像設計学科助手を経て、現在、京都精華大学大学院教授。著作に『メディアアートの世界――実験映像1960-2007』(編著、国書刊行会、2008年)、訳書にクリス・メイ=アンドリュース『ヴィデオ・アートの歴史――その形式と機能の変遷』(三元社、2013年)、マイケル・ベタンコート『モーション・グラフィックスの歴史――アヴァンギャルドからアメリカの産業へ』(監訳、三元社、2019年)などがある。

ISBN:9784883035625
出版社:三元社
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年02月
発売日:2023年03月06日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF