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リップとイカボッドの物語

「リップ・ヴァン・ウィンクル」と「スリーピー・ホローの伝説」

著:ワシントン・アーヴィング
訳:齊藤 昇

紙版

内容紹介

アンチ・フランクリン型の主人公(リップ)のアメリカ版「浦島太郎」物語、田舎教師(イカボッド)の儚い恋と「首なし騎士」伝説。ドイツの民話を素材に、アメリカ的なフォークロアの息吹を巧みに導入した、アーヴィングの代表的短編2編。F・ダーレイの挿絵にF・クレーデルが彩色した図版付。

目次

口絵
リップ・ヴァン・ウインクル
スリーピーホローの伝説
あとがき

著者略歴

著:ワシントン・アーヴィング
[Washington Irving]
ワシントン・アーヴィング(1783~1859)はニューヨーク出身で、国際的な名声を得たアメリカ最初の作家である。彼は文壇デビュー作となった『ニューヨーク史』においてユーモアや軽妙な諷刺で才気を発揮した後、1819年~20年にかけて伝説の名作「リップ・ヴァン・ウィンクル」や「スリーピー・ホローの伝説」などの短編小説やエッセイが収録された『スケッチ・ブック』を刊行した。また、イスラム文化への傾倒を遺憾なく示した力作『アルハンブラ物語』や『グラナダの征服』などに代表される歴史文学の分野でも意欲的に執筆活動を展開した。また17年に及ぶヨーロッパ滞在生活を終えて、アメリカに帰還後は自らの西部旅行の体験記とも言うべき紀行文学『大草原の旅』や豊富な史料に基づく西部開拓史『アストリア』を発表し、晩年には念願としていた畢生の作『ジョージ・ワシントンの生涯』を完成させている。
訳:齊藤 昇
立正大学文学部教授(文学博士)。
専門領域は19世紀アメリカ文学を中心とした文化批評と伝記的批評。主な著書に『ワシントン・アーヴィングとその時代』(本の友社)、『「最後の一葉」はこうして生まれた―O・ヘンリーの知られざる生涯』(角川書店)、『ユーモア・ウィット・ペーソス―短編小説の名手O・ヘンリー』(NHK出版)、『そしてワシントン・アーヴィングは伝説になった―〈アメリカ・ロマン派〉の栄光』(彩流社)など。主な訳書には『わが旧牧師館への小径』(平凡社ライブラリー)、『ウォルター・スコット邸訪問記』(岩波文庫)、『ブレイスブリッジ邸』(岩波文庫)、『スケッチ・ブック(上)・(下)』(岩波文庫)、『昔なつかしいクリスマス』(三元社)などがある。

ISBN:9784883034864
出版社:三元社
判型:B6
ページ数:160ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2019年06月
発売日:2019年06月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB