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劇作家シングのアイルランド

悲劇的美の世界

著:若松 美智子

紙版

内容紹介

『アラン島』で知られイェイツと共に文芸復興運動の主要な担い手として独立期に活躍し、アイルランド文学史に不動の地位を確立した劇作家ジョン・M・シングの、宗教論争劇『月が沈む時』からケルト神話を題材とする『悲しみのデアドラ』までを読み解く、自然と人間についての洞察を核とした作家論!

目次

収録内容
序章  シング劇の世界
第2章 引き裂かれた自己
第3章 修行時代——若き芸術家の肖像
第4章 『アラン島』——演劇的手法の確立にむけて
第5章 最初の劇:『月が沈む時』——キリスト教と自然宗教の論争劇
第6章 『海に駆け行く者』——語りと悲しみのエクスタシー
第7章 『谷間の蔭』——象徴主義と自然主義の融合
第8章 『鋳掛け屋の結婚』——カーニバル的ユーモア
第9章 『聖者の泉』——グロテスクの美
第10章 『西の国のプレイボーイ』——交響楽的喜劇
第11章 『悲しみのデアドラ』——悲劇的美の世界
終 章 シングのアイルランド——劇作家の悲劇的魂とアイルランド民衆のいる自然

著者略歴

著:若松 美智子
東京農大生物産業学部助教授  アイルランドの劇作家ジョン・M・シング数少ない研究家

ISBN:9784882028413
出版社:彩流社
判型:4-6
ページ数:347ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2003年09月
発売日:2003年09月29日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DD