図説スコットランドの歴史
著:リチャード・キレーン
訳:岩井 淳
訳:井藤 早織
紙版
内容紹介
豊富な図版でスコットランドの 歴史を「先史から現代まで」分かりやすく説き、イングランド中心のイギリス史に“もう一つ”の視点を加へ、歴史の面白さを展開する好著。
「この小史は、幅広い見方で、スコットランドの過去を概観しようとしたもので、読者には、どんな予備知識も必要ではない。スコットランド人の独自性は、少なくとも中世初期以来、認められてきた。王国が最初に確立されたのは、早くも九世紀であったことを多くの事例が示し、同時に、スコットランドの様々な地域間の緊張関係──ハイランドとローランドの緊張関係など──を描くことも課題の一部となる。スコットランド史は、多くの伝説や神話集に生命を吹き込み、想像力を満足させる。だが、それらが事実を歪曲することもあり得る。私はできるだけ史実に忠実であろうとする一方で、歴史が良き物語を紡ぎ出すように思えてならない。」(「はじめに」より)