隠蔽された外部
都市下層のエスノグラフィー
著:西澤 晃彦
紙版
内容紹介
拡散し、視界から脱落する都市の“外部”。寄せ場、日系人労働者、露天商集団等、都市下層へのフィールドワークを通して、均質な人々の集まりと捉えがちな都市・社会観に亀裂を入れる。都市エスノグラフィーの新たな可能性!
目次
序章 亡命空間論ノート
第1章 都市下層の隠蔽―上野公園から寄せ場・山谷へ
1 イデオロギー
2 隔離されたロビンソン
3 治療された家族
4 都市下層の隠蔽
第2章 寄せ場のエスノグラフィー
1 はじめに
2 寄せ場労働者とは何か(1 )―「亡命者 」としての寄せ場労働者
3 寄せ場労働者とは何か(2 )―「労働者 」としての寄せ場労働者
4 記述の枠組―社会秩序・相互作用・アイデンティティ
5 寄せ場の社会秩序
6 寄せ場労働者のアイデンティティ
第3章 日系ブラジル・ペルー人労働者の社会的世界
1 問題の所在
2 構造的制約(1 )―就労形態と雇用関係
3 構造的制約(2 )―居住様式
4 日系人世界の展開
5 日系人のネットワーキング
第4章 露天商の世界とその変容―異質性の増幅装置としての都市
1 露天商の世界
2 とげぬき地蔵の露天商
3 連携と変容
4 サブカルチャーとしての「おばあちゃんの原宿 」
終章にかえて―都市エスノグラフィーを書くということ
参考文献
ISBN:9784882023562
。出版社:彩流社
。判型:4-6
。ページ数:224ページ
。定価:2136円(本体)
。発行年月日:1995年。