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神経疾患患者の転倒予防マニュアル

監:日本転倒予防学会
他編:饗場 郁子
他編:鮫島 直之

紙版

内容紹介

一般高齢者より格段に確率がはね上がる、神経疾患患者の転倒・転落を
どのように予防すべきか多角的に理解できる書籍です!

運動・感覚・認知機能が障害されやすい神経疾患患者は、特に転倒・転落に見舞われる可能性が高いとされている。本書では、各神経疾患における転倒の特徴とその予防のポイントをはじめ、転倒予防グッズの紹介・環境整備の方法などを具体的かつ視覚的に解説している。医療現場はもちろん、家庭や職場など患者家族なども巻き込みながら、少しでも転倒・転落が防止できるようマニュアルとして本書を活用してほしい。

目次

【主要目次】
序文

■1章 医療現場で知りたいQ &A 
1.転倒予防対策に対して、患者の同意が得られず困っています。何かよい方法はないでしょうか?
2.「動く前にナースコールを押してください」と説明しても、ナースコールを押さずに動いて転倒する場合があります。どうすればよいでしょうか?
3.認知症の患者が転倒予防のために使用しているセンサーの電源を切ってしまいます。どのように対応すればよいでしょうか?
4.すくみ足があるパーキンソン病患者の転倒予防のために、色々なキュー(手がかり、きっかけ)があると聞きました。キューを選択するポイントを教えてください。
5.転倒予防のため、1人で動かないように伝えたり、必要に応じて身体拘束を行う場合があります。どのように対応すればよいでしょうか?
6.疾患ごとの転倒による外傷の特徴はありますか?
7.階段で転ばないための注意点を教えてください。
8.退院後の在宅での運動・生活指導で大切なことは何ですか?
9.脳梗塞後遺症などがある場合、1人で歩いてよいかはどう判断しますか?
10.車いす移乗時に、転倒予防で注意する点はありますか?
11.病院のトイレでの転倒予防で気をつけることは?

■2章 各疾患における転倒の特徴と転倒予防のコツ                                     
1.パーキンソン病(およびパーキンソン症候群)
2.脳卒中後遺症
3.特発性正常圧水頭症
4.進行性核上性麻痺
5.脊髄小脳変性症
6.多系統萎縮症
7.末梢神経障害
8.筋萎縮性側索硬化症
9.球脊髄性筋萎縮症
10.慢性硬膜下血腫

■3章 神経疾患患者の転倒予防の具体的な方法                                      
1.転びやすい患者を見極める
2.患者をどう評価するか
3.運動療法
4.環境整備
5.転倒予防・外傷予防グッズ
6.患者・家族参加型転倒予防
7.対策を伝える方法(ポスター・川柳など)
8.各職種の特性とかかわり方
①医師
②看護師
③リハビリスタッフ
④薬剤師
⑤管理栄養士

■4章 神経疾患患者の環境に応じた転倒予防の基本                                           
1.家庭
2.病院の回復期リハビリテーション病棟
3.介護保険施設
4.職場
5.公共施設(駅,百貨店など)での転倒予防

巻末資料1:日本転倒予防学会の転倒予防川柳
巻末資料2:日本転倒予防学会推奨品

あとがき
索引
編者プロフィール

著者略歴

他編:饗場 郁子
国立病院機構 東名古屋病院脳神経内科・臨床研究部長
他編:鮫島 直之
東京共済病院脳神経外科部長

ISBN:9784880027975
出版社:新興医学出版社
判型:B5
ページ数:152ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月03日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:MJ