出版社を探す

中世ロシアの聖者伝(二)

モスクワ確立期編

訳:三浦 清美

紙版

内容紹介

モスクワ大公国の確立期、一五世紀初めから一六世紀中葉にかけて書かれた『ヴォロコラムスク修道院聖者列伝』など八編の聖者伝文学を訳載。
荒野修道院の理想時代の聖者伝の正典(「正典」に「カノン」とルビ)性に基きつつ発達したこれら聖者伝文学は、豊かな多様性を示すとともに、社会的・精神的安定の背後にひそむ闇の存在も垣間見せる。

目次

悪魔に乗って旅したノヴゴロドのイオアンについての物語
ローマ人アントーニイ伝
ボロフスクのパフヌーチイの死についての物語
ヴォロコラムスク修道院聖者列伝
ベロオゼロのフェラポント伝
ベロオゼロのマルチニアン伝
ワラアム修道院についての物語
ソロフキのゾシマとサッヴァーチイ伝

作品解題

著者略歴

訳:三浦 清美
三浦清美(みうら・きよはる)

1965年、埼玉県生まれ。
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。
現在、早稲田大学文学学術院教授。
専攻はスラヴ文献学、中世ロシア文学、中世ロシア史。著書に『ロシアの思考回路─その精神史から見つめたウクライナ侵攻の深層』(扶桑社)、『ロシアの源流─中心なき森と草原から第三のローマへ』(講談社)、『自叙の迷宮─近代ロシア文化における自伝的言説』(共著、水声社)などがある。訳書に『キエフ洞窟修道院聖者列伝』『中世ロシアのキリスト教雄弁文学(説教と書簡)』『中世ロシアの聖者伝(一)─モスクワ勃興期編』(いずれも松籟社)、ペレーヴィン『眠れ』(群像社)、ストヤノフ『ヨーロッパ異端の源流─カタリ派とボゴミール派』(平凡社)、ヤーニン『白樺の手紙を送りました』(共訳、山川出版社)など。

ISBN:9784879844460
出版社:松籟社
判型:4-6
ページ数:532ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2023年12月
発売日:2023年12月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB