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東欧の想像力

現代東欧文学ガイド

編:奥 彩子
編:西 成彦
編:沼野 充義

紙版

内容紹介

20世紀以降の現代東欧文学の世界を一望できるガイドブック。
各国・地域別に、近現代文学の流れを文学史/概説パートによって概観するとともに、重要作家を個別に紹介します。
さらに、越境する東欧文学・東欧をルーツとする文学も紹介し、より広い視野で、東欧の文学を捉えていきます。

目次

●東欧文学とは何か?─間(はざま)の世界の地詩学を求めて

●ポーランド
[作家紹介]スタニスワフ・イグナツィ・ヴィトキェヴィチ / ブルーノ・シュルツ
ヴィトルド・ゴンブローヴィチ / チェスワフ・ミウォシュ / スタニスワフ・レム
タデウシュ・ルジェーヴィチ / スワヴォーミル・ムロージェク / ヴィスワヴァ・シンボルスカ
ミロン・ビャウォシェフスキ / タデウシュ・コンヴィツキ / パヴェウ・ヒューレ
アンジェイ・スタシュク / オルガ・トカルチュク

●チェコ
[作家紹介]カレル・チャペック / ボフミル・フラバル / ミラン・クンデラ
ヤロスラフ・ハシェク / ヤロスラフ・サイフェルト / ラジスラフ・フクス
ヨゼフ・シュクヴォレツキー / アルノシュト・ルスティク / ミハル・アイヴァス
ヤーヒム・トポル

●スロヴァキア
[作家紹介]ヨゼフ・ツィーゲル=フロンスキー / ドミニク・タタルカ / ルドルフ・スロボダ
ダニエラ・カピターニョヴァー / ペテル・マチョウスキ

●ハンガリー
[作家紹介]ケルテース・イムレ / コンラード・ジェルジ / ナーダシュ・ペーテル
エステルハージ・ペーテル / クラスナホルカイ・ラースロー / コストラーニ・デジェー
エルケーニュ・イシュトヴァーン / マーンディ・イヴァーン / ボドル・アーダーム
バルティシュ・アティッラ

●ユーゴスラヴィア
[作家紹介]イヴォ・アンドリッチ / ミロスラヴ・クルレジャ / ミロシュ・ツルニャンスキー
メシャ・セリモヴィッチ / ミロラド・パヴィッチ / ダニロ・キシュ
イヴァン・ツァンカル / ボリス・パホル / ブランコ・チョピッチ
アレクサンダル・ティシュマ / ドラゴスラヴ・ミハイロヴィッチ / ダヴィド・アルバハリ
ドゥブラヴカ・ウグレシッチ / ミリェンコ・イェルゴヴィチ

●アルバニア
[作家紹介]ドリテロ・アゴリ / イスマイル・カダレ / ファトス・コンゴリ
ペトロ・マルコ / カセム・トレベシナ / サブリ・ゴド / エルヴィラ・ドネス

●ブルガリア
[作家紹介]ヨルダン・ヨフコフ / ヨルダン・ラディチコフ / ゲオルギ・ゴスポディノフ
ニコライ・ハイトフ / ボゴミール・ライノフ / ブラガ・ディミトロヴァ
ゲオルギ・マルコフ

●ルーマニア
[作家紹介]リヴィウ・レブレアヌ / ミルチャ・エリアーデ / マリン・プレダ
ミルチャ・カルタレスク / ミハイル・サドヴェアヌ / ジョルジェ・カリネスク
ザハリア・スタンク / パウル・ゴマ / ミルチャ・ネデルチュ

●オーストリア
[作家紹介]インゲボルク・バッハマン / トーマス・ベルンハルト / ペーター・ハントケ
エルフリーデ・イェリネク / ヨーゼフ・ツォーデラー / ゲルハルト・ロート
ヨーゼフ・ヴィンクラー / エリーザベト・ライヒャルト / クリストフ・ランスマイアー

●東ドイツ
[作家紹介]ハイナー・ミュラー / クリスタ・ヴォルフ / クリストフ・ハイン
ォルフガング・ヒルビヒ / カーチャ・ランゲ=ミュラー / インゴ・シュルツェ
トーマス・ブルスィヒ / ジェニー・エルペンベック

●イディッシュ文学

●東欧からのドイツ人追放とドイツ人の故郷喪失をめぐる文学
●東西統一後の東欧系ドイツ語文学
[作家紹介]ヨハネス・ボブロフスキー / ギュンター・グラス / ヘルタ・ミュラー
クルト・イーレンフェルト / ハインツ・ピオンテク / ジークフリート・レンツ

●南欧と東欧の交錯─トリエステそしてボリス・パホル

●東欧文学とフランス語
[作家紹介]アゴタ・クリストフ

●英語のなかの東欧系文学
[作家紹介]イェジー・コシンスキ

●ラテンアメリカ文学と東欧

[コラム]
・バルト三国の文学―神々の森
・スウェーデン映画『六月の四週間』―統合されないポーランド移民
・「ジプシー」の道
・ソルブ語とその文学
・現実のヴェールの向こうには何がある?
・現代ギリシャ語文学の今
・「この世」の外から聞こえる音楽
・ベラルーシ文学―土地の人間(トゥテイシヤ)の曖昧なアイデンティティ
・想像力としてのウクライナ文学

著者略歴

編:奥 彩子
共立女子大学文芸学部准教授。
専門は東欧文学、比較文学。
著書に『境界の作家 ダニロ・キシュ』(松籟社)、『東欧地域研究の現在』(共編著、山川出版社)など。
訳書にキシュ『砂時計』(松籟社)、ダムロッシュ『世界文学とは何か?』(共訳、国書刊行会)などがある。
編:西 成彦
立命館大学大学院先端総合学術研究科教授。
専門は比較文学。
著書に『イディッシュ 移動文学論Ⅰ』、『エクストラテリトリアル 移動文学論Ⅱ』(ともに作品社)、『バイリンガルな夢と憂鬱』(人文書院)、『ターミナルライフ 終末期の風景』(作品社)などがある。
訳書に『不浄の血 アイザック・バシェヴィス・シンガー傑作選』(河出書房新社)、ショレム・アレイヘム『牛乳屋テヴィエ』(岩波文庫)、ゴンブローヴィッチ『トランス=アトランティック』(国書刊行会)など。
編:沼野 充義
東京大学大学院人文社会系研究科教授。
専門はロシアおよびポーランドの文学。また文芸評論、翻訳、日本文学の海外への紹介にも取り組む。
著書に『〈徹夜の塊〉ユートピア文学論』(作品社)、『W文学の世紀へ』(五柳書院)、『チェーホフ 七部の絶望と三部の希望』(講談社)、『世界は文学でできている 対話で学ぶ〈世界文学〉連続講義』(編著、光文社)など。
訳書にナボコフ『賜物』(河出書房新社)、レム『ソラリス』(ハヤカワ文庫)、『チェスワフ・ミウォシュ詩集』(共編訳、成文社)など多数。

ISBN:9784879843432
出版社:松籟社
判型:4-6変
ページ数:318ページ
価格:1900円(本体)
発行年月日:2016年02月
発売日:2016年02月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB