サプライチェーンを取り巻く環境は、近年ささやかれている労働力やコンテナ不足による「物流クライシス」に端を発し、昨今にあってはコロナ禍、カーボンニュートラルへの社会的要請等の未曽有の課題との遭遇により、チェーンの存続すら危ぶまれている。今後は企業間にある協調領域をどれだけ拡大できるか、即ち「強調あっての全体最適」を目指す取り組みこそが、物流業界の活路となる。「競争から協調へ」の志向により物流業界の再構築を図ろうとするのが本書である。巻末には『サプライウェブ』で著名な小野塚征志氏&「世界一受けたい授業」でも著名な西成活裕氏らによる座談会を完全収録。