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杉浦康平デザインの言葉

本が湧きだす

著:杉浦 康平

紙版

内容紹介

「一」冊の本を開けば左右の「二」。パラパラとめくれば「多」。閉じれば即座に「一」に戻る。
「一即二即多即一」となる本の形態の絶妙。
ブックデザインをテーマに、戦後の日本グラフィックデザインを牽引した杉浦康平の言葉を集成。
松岡正剛、鈴木一誌・戸田ツトム等の対話も収録。

目次

1 ブックデザインの核心
一枚の紙、宇宙を呑む
一即二即多即一
Color pages ブックデザイン選
メディア論的「必然」としての杉浦デザイン—石田英敬さんとの対話

2 感覚の地層
耳と静寂
眼球のなかの宇宙
眼球運動的書斎術
熱い宇宙を着てみたい—松岡正剛さんとの対話
1960-70年代の写真集のデザイン

3 本の活力
エディトリアル・デザインの周縁—赤崎正一さんとの対話
現在進行形のデザインのために—聞き手=戸田ツトムさん、鈴木一誌さん
人類としての記憶—北川フラムさんとの対話

初出一覧
あとがき ブックデザインの道を拓く

著者略歴

著:杉浦 康平
杉浦康平(すぎうら こうへい)
1932年、東京生まれ・東京芸術大学建築学科卒。グラフィックデザイナー。
現在、神戸芸術工科大学名誉教授、同大のアジアンデザイン研究所所長を歴任。2011年秋、それまでの半世紀余にわたるデザイン作品の寄贈先である武蔵野美術大学美術館・図書館が「杉浦康平・脈動する本」展を主催。ブックデザインの集大成といえる作品群が一堂に会した。引き続きデザインアーカイブ特設サイト「デザイン・コスモス」が構想され、2021年に公開。主な受賞に、1997年の毎日芸術賞および紫綬褒章、2019年の旭日小綬章がある。
主著に、万物照応劇場シリーズ『日本のかたちアジアのカタチ』(三省堂)、『かたち誕生』(日本放送出版協会)、『宇宙を叩く』(工作舎)がある。また、本書『本が湧きだす』を含む「杉浦康平デザインの言葉」シリーズは、2010年『多主語的なアジア』(工作舎)から刊行をスタートした。2014年には、ダイアグラムと時間をテーマに『空間のシワ・時間のヒダ』(鹿島出版会)ほか、多くの著作がある。

ISBN:9784875025498
出版社:工作舎
判型:A5変
ページ数:320ページ
定価:3200円(本体)
発行年月日:2022年11月
発売日:2022年11月14日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AKH