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アルス・ロンガ

美術家たちの記憶の戦略

著:ペーター・シュプリンガー
著:前川 久美子

紙版

内容紹介

美術家は作品の中で生き続ける。

ミケランジェロのダヴィデ像、ロダンの考える人、ゴッホの向日葵…
美術家自身が作品と同化、または同一視されることが、
様々なかたちをとって、くりかえし起きている。
時代や地域を超え、普遍的に見られる例を紹介し、
美術家と作品の関係を多角的に考察する。

目次

0 作品の中に消える美術家

第1部 美術家モニュメント
1 作品による礼賛
2 肖像から作品へ
3 モニュメントを超えて
4 全作品をまとめる

第2部 美術家と作品の空間
5 家とアトリエ
6 不在による現前

第3部 死と美術家
7 作品の前での死
8 死の備え
9 作品の中での永眠
10 美術家記念の総合芸術

第4部 アルス・ロンガ
11 時と死にうち勝つ絵画
12 作品の中での延命

著者略歴

著:ペーター・シュプリンガー
ドイツの美術史家。ドイツの中世と19世紀の美術を主要な研究対象とする。
主著は『十字架脚 初期中世の聖具の図像と型』(1981)、『ケルン大聖堂のモザイク』(1991)、『中世と近世のあいだで建築家、建築史家、修復家、美術館人としてのアウグスト・エッセンヴァイン』(2014)ほか多数。『右手と頭脳––エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー〈兵士としての自画像〉』は、英語と日本語(前川久美子訳、三元社、2010)でも刊行されている。
著:前川 久美子
美術史家。専門は西洋美術史、とくに中世の装飾写本とルネサンス絵画。
主著は『語りと経験 13世紀の絵本の革新』(2000)、『巡礼としての絵画』(工作舎、2009)、『中世パリの装飾写本』(工作舎、2015)ほか。

ISBN:9784875025177
出版社:工作舎
判型:A5
ページ数:360ページ
定価:4500円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA