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いま沖縄をどう語るか

他著:新崎 盛吾
他著:松元 剛
他著:謝花 直美

紙版

内容紹介

法政大学沖縄文化研究所創立50周年記念シンポジウム「いま沖縄を語る言葉はどこにあるか―復帰50年目のジャーナリストたちの挑戦」(2022年11月23日開催)に関連する新たな企画として、本書は作られました。
 沖縄についての取材経験や造詣が深い5名のジャーナリストにより、「沖縄のことを沖縄から伝える 東京から沖縄のことを伝える」という論点から、それぞれの眼差しが捉えて来た沖縄の伝え方についての論考です。沖縄の問題は日本の問題であるという認識に立ち、広くこの国のありようをも思考する資となるでしょう。
 それぞれの現場で模索し、困難に直面しながら、それでもなお奮闘するジャーナリストたちの言葉から、沖縄報道の現状と今後を見すえる切り口が見えてくるきっかけにもなる1冊だと思います。

目次

◎はじめに:東京で「沖縄」を研究するということ
大里知子(法政大学沖縄文化研究所)

◎プロローグ:沖縄につながるルーツをたどる
新崎盛吾(共同通信)

◎第1章:日本復帰50年 誰のために何を伝えるか
松元 剛(琉球新報)

◎第2章:「復帰」で「聴き取られなかった声」
謝花直美(元沖縄タイムス)

◎第3章:日本にとって沖縄とは何か
佐古忠彦(TBS)

◎第4章:問われる「沖縄リテラシー」
鎌倉英也(NHK)

◎むすびにかえて:沖縄の施政権返還とは何だったのか
明田川 融(法政大学沖縄文化研究所)

著者略歴

他著:新崎 盛吾
1967年生まれ、沖縄県出身。共同通信社記者、新聞労連元委員長。法政大学リベラルアーツセンター兼任講師。記者を目指す大学生らの就職支援に取り組む「就活支援ゼミ」(日本ジャーナリスト会議、報道実務家フォーラム)講師、「ジャーナリストを目指す日韓学生フォーラム」実行委員、「週刊金曜日」と連携した学生向けの企画「金曜ジャーナリズム塾」事務局長などを務めている。
他著:松元 剛
1965年沖縄県生まれ。琉球新報社常務取締役広告事業局長(2022年6月まで編集局長)。記者として通算9年の基地担当を経験、主に普天間飛行場問題、日米地位協定問題、米軍再編など基地報道に携わる。共著に『軍事基地と闘う住民たち』(NHK出版2003)『検証地位協定 日米不平等の源流』(高文研2004)『徹底検証 安部政治』(岩波書店2016)『沖縄という窓 クロニクル2008-2022』(岩波書店2022)『観光コースでない沖縄 第5版』(高文研2023)など。
他著:謝花 直美
1962年沖縄県生まれ。沖縄タイムス記者として沖縄戦報道などに関わり、退職後はジャーナリストとして沖縄戦、戦後史を研究する。同志社大学〈奄美-沖縄-琉球〉研究センター嘱託研究員、大学非常勤講師。単著に『戦場の童』(沖縄タイムス社2006)『証言沖縄「集団自決」』(岩波書店2008)『戦後沖縄と復興の「異音」』(有志舎)『沈黙の記憶1948年』(インパクト出版会2022)など。共著に『観光コースでない沖縄 第5版』(高文研2023)など。

ISBN:9784874988718
出版社:高文研
判型:4-6
ページ数:200ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2024年02月
発売日:2024年02月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JP
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:NH