出版社を探す

陥没事故はなぜ起きたのか

著:堀江 博

紙版

内容紹介

2020年10月、トンネル工事真上の東京調布市で陥没事故が起きた。大深度法のもと、住民に知らされないまま掘り進められたトンネルによる突然の事故。東京地裁は、工事差し止めの仮処分を決定し工事再開の目処は立っていない。

東京の地下で何が行われているのか?
リニア新幹線のトンネル工事にも影響は必至のトンネル工事と陥没事故。
東京の地盤とトンネル工事・工法の専門家が科学的に検証分析し、警鐘を鳴らす!

目次

第1章 プロジェクト
  1 プロジェクトの概要
  2 大深度法の課題
  3 事故の関連課題

第2章 気泡の影響
  1 工事における気泡の影響
  2 類似陥没事故(御徒町での新幹線トンネル工事事故)
  3 気泡と自然由来の気体

第3章 陥没の真相
  1 陥没
  2 陥没及び関連事象
  3 閉塞時の特別な作業と陥没等との関係
  4 陥没発生のメカニズム

著者略歴

著:堀江 博
1953年生まれ。栃木県出身。現在 千葉県在住。1976年東北大学工学部卒業。同年 ゼネコン入社。2013年 定年退職。約40年、液状化対策関連の工事を含む地下工事の計画・設計・施工等に関わり、多くのプロジェクトに、シビルエンジニアとして参画。特に、国内外のプロジェクトで、地下ガス噴出に絡んで生じる「地下ガスの挙動」の不思議さに遭遇。退職前より、長年の懸案であった「地下ガスの挙動」の解明に着手。その後、不思議な現象が生じる「地震時の地盤の液状化」を、「地下ガスの挙動」に関わる迷宮入り科学として捉える。これまで、未解明科学として俎上にも載っていなかった「地下ガスの挙動」を、ライフワークとする。さらに、「地下ガスの挙動」の解明は、「地震時の地盤の液状化」に限らず、「地震火災」等の多く不思議な現象の解明に繋がると捉え、その領域を広げる。現在 継続勤務の傍ら、本調査・研究を個人で継続中。

ISBN:9784874988190
出版社:高文研
判型:A5
ページ数:120ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2023年01月
発売日:2023年01月13日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:TNH