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沖縄平和ネットワーク 大島和典の 歩く 見る 考える沖縄

著:大島 和典

紙版

内容紹介

沖縄修学旅行やフィールドワークで沖縄の戦跡や基地を訪ねるときには、「平和ガイド」の存在が欠かせません。限られた日時の中で、どこへ行き、何を見て、何を知ればいいのか――。的確なガイドに導かれる沖縄体験は、きっと宝物になると思います。
沖縄に移住して14年間に1000回以上のガイドをしてきた平和ガイドのスペシャリスト・大島和典さんは、父が33歳の時に沖縄戦で戦死しています。父は沖縄のどこで、どのように戦死させられたのか――。沖縄戦とはどのような戦争だったのか-。どうして沖縄戦になったのか――。戦争を防ぐ、戦争を起こさないためにはどうしたらいいか――。これらを生涯の命題としてガイドの現場に立ってきた大島和典さんの、オキナワと日本の現実をも問う「魂の平和ガイド」の実際を、載録して再現します。
81歳で惜しまれながらガイドを引退した大島和典さん。コロナ禍が収束したら、いや沖縄でのフィールドワークがやりにくい今だからこそ、大島さんの平和のための「沖縄の見方・歩き方」の奥義を読み取って、新しい形の沖縄体験をしてください。

目次

1ホテル出発、南部の第一現場へ
2ひめゆりの案内~第三外科壕の前で
3「平和の礎」を歩く
4「魂魄の塔」「米須海岸」案内
【コラム】沖縄のアイスはなぜ美味い
5「嘉数高台」を歩く
6「安保の見える丘」の案内

著者略歴

著:大島 和典
1936年香川県生まれ。1957年詫間電波高等学校(現香川高等専門学校詫間キャンパス)を卒業。1962年徳島県の四国放送に入社、技術部に所属。労使関係で厳しい「弾圧」を受けたが、その後希望する制作部門に移り、ラジオ制作部では7度の日本民間放送連盟・中四国連盟賞を受賞。1997年に退職後は、西日本放送のラジオディレクターの養成に関わる。辺野古の米軍基地建設反対運動では、2004年4月~2005年7月、自らムービーカメラを回して抗議する市民の「海に座る」闘いを記録制作する。これらの作品は日本ジャーナリスト会議の2005年(第48回)JCJ賞市民メディア賞を受賞した。一方、沖縄の戦跡・基地を案内する「平和ガイド」を2004年から81歳になる2017年まで1000回以上務めた。その間、沖縄情報をインターネットで発信する「沖縄リポート」発信(2500号)と徳島新聞への投稿(208回)を続けてきた。

ISBN:9784874987636
出版社:高文研
判型:A5
ページ数:160ページ
定価:1600円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WTL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:WTR
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ