目次
はじめにi
略語一覧v
序章 なぜ、いま域内市場統合とEU加盟国間関係を研究対象にするのか?1
第1節 なぜいま域内市場統合なのか? 理論研究上の意味、事例研究上の意味2
1)理論研究上の意味
2)事例研究上の意味
第2節 なぜいまEU加盟国間関係なのか?9
1)EU統合プロセスの根幹としてのEU加盟国間関係
2)EU加盟国間関係にバリエーションをもたらす諸要因
第3節 本書の概要と構成─本研究のねらいと議論の展開13
第1章 域内市場統合とEU統合理論研究:既存「理論」研究の批判的考察19
第1節 域内市場統合計画にみるEU加盟国間関係の要諦21
第2節 既存の部分理論に対する検討24
第3節 本書で用いる思考方法29
第4節 小結33
第2章 電気通信分野におけるEU加盟国間関係:域内市場の機能vs.事業の公共的側面39
第1節 端末機器指令・電気通信サービス指令と加盟国による抵抗40
1)EU側の計画立案と端末機器指令・電気通信サービス指令の形成過程
2)加盟国の国内政治過程:受容可能性をめぐる政策選好の集約
第2節 電気通信市場完全自由化と加盟国国内情勢51
1)完全自由化へ向けたEUレベルの諸政策形成過程
2)加盟国の国内政治過程:受容可能性をめぐる政策選好の集約
第3節 小結57
第3章 遺伝子組換穀物認可をめぐるEU加盟国間関係:65
域内市場の機能 vs. 環境・消費者保護
第1節 EU側の規制目的の変化と加盟国の要求との齟齬:EU加盟国間対立の遠因66
第2節 実際の認可をめぐる加盟国の抵抗、モラトリアム70
第3節 EU側の論理の受容をめぐる加盟国の国内情勢76
第4節 小結80
第4章 サービス指令案をめぐるEU加盟国間関係:87
域内市場の機能vs.加盟国の雇用・社会政策
第1節 指令案提出の背景と水平的アプローチ・母国原則:89
指令案の目玉に内在した対立の遠因
第2節 2004年拡大を契機にした加盟国の受容拒否と指令案の修正92
第3節 小結96
第5章 域内市場統合におけるEU加盟国間関係が与える示唆(1):105
裁量的政策調整を題材にして
第1節 OMCの対象政策領域と政策方式:理論的、実証的特徴107
第2節 OMCの政策方式としての現状─参加、パートナーシップ、111
学習、オーナーシップ─
第3節 OMCと共同体方式の本質的な異同113
1) 理論的な観点からの異同
2) 実証的な観点からの異同
第4節 小結119
第6章 域内市場統合におけるEU加盟国間関係が与える示唆(2):123
基本条約の変遷が体現するEUの姿とその課題
第1節 ローマ条約と単一欧州議定書:限定された政策領域と多様性が可能にした統合の牽引125
第2節 マーストリヒト条約:EU内の一体性浸食の引き金128
第3節 アムステルダム条約とリスボン条約:さらなる多様性進展、一体性浸食へ134
第4節 小結:受容拒否が容易になるしくみのなかでのEU「統合」のありかた137
終章 本書の発見、貢献と課題143
第1節 本研究の出発点、問題意識143
第2節 本研究の発見:各章で明らかにしたこと143
1) EU理解の根幹たるEU加盟国間関係:既存部分理論の
検証から加盟国側の受容可能性に焦点をあてた思考方法へ
2) 加盟国側の受容可能性に影響を与える諸要因:
域内市場統合分野の事例を通じて得た知見
3) 加盟国側の受容可能性を軸にしたEUの分析:
域内市場統合におけるEU加盟国間関係がもたらす示唆
第3節 本書の貢献と今後の研究課題153