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関西大学経済・政治研究所研究双書 182

ツーリズムの脱構築

地域の語りと観光・博物館・博覧会

編著:岡田 朋之

紙版

内容紹介

観光立国や観光による地域再生が叫ばれる昨今だが、そこでの観光資源、地域資源とはそもそも何なのか。ダークツーリズムは地域の発展に貢献しないのか。生の声を語り継ぐことは可能なのか。デジタル時代の現代で、万博は時代遅れのイベントなのか。語ること、見せること、参加することを軸に観光のあり方をとらえなおす。

目次

序章 エキシビションとツーリズムの転回
   ―ツーリズムの脱構築に向けて【岡田 朋之】

第1部 地域を語る力学
 第1章 ツーリズム時代の地域の博物館
     ―遺産化といかに向き合うか【村田 麻里子】
 第2章 メディウムとしての語り部
     ―「当事者性」の継承という視点から【小川 明子】

第2部 事例編:地域の観光とナラティヴ
 第3章 釜ヶ崎の歩き方
     ―光と影が織りなす立体的で多声的な観光経験を目指して【古賀 広志】
 第4章 水俣映像譚【松山 秀明】
 第5章 嵯峨嵐山における観光の変遷と地域の取り組み【劉 雪雁】

第3部 博覧会と地域の持続的発展
 第6章 共創としてのエキシビションと地域文化の醸成
     ―博物館都市松本を例に【中江 桂子】
 第7章 万博における共創と語りによる都市の持続的発展
     ―テジタル環境における市民参加と語りのレガシーからの考察【岡田 朋之】

著者略歴

編著:岡田 朋之
関西大学総合情報学部教授。
1994年 大阪大学大学院人間科学研究科社会学専攻博士課程単位取得後退学。
専門はメディア論。
2015〜16年にフィンランド・アールト大学芸術デザイン建築学部客員教授、
2022〜23年オーストラリア・王立メルボルン工科大学デジタルエスノグラフィー研究センター客員研究員などを歴任。
主な著作に『ケータイ社会論』(有斐閣、2012 年)、『ケータイ学入門』(同、2002
年)、『私の愛した地球博― 愛知万博2204万人の物語』(リベルタ出版、2006年)
(いずれも共編著)など。

ISBN:9784873547817
出版社:関西大学出版部
判型:A5
ページ数:302ページ
価格:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年04月08日