編:栗本英世
大阪大学大学院人間科学研究科・教授。奈良県生まれ。1980 年京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(文学)。国立民族学博物館助教授等を経て、2000 年大阪大学大学院人間科学研究科助教授。2003 年から同教授。社会人類学とアフリカ民族誌学を専門とし、南スーダンのパリ人と、エチオピア西部のアニュワ人を対象とする長期のフィールドワークに従事。個別社会に関する狭義の民族誌的調査研究を継続する一方で、内戦や民族紛争、難民、食料安全保障、人道援助、平和構築と戦後復興といった領域に研究テーマを拡大し、取り組んでいる。
編:モハーチ・ゲルゲイ
大阪大学大学院人間科学研究科・准教授。ブダペスト(ハンガリー)生まれ。2010 年東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学、2018 年大阪大学博士(人間科学)。大阪大学大学院人間科学研究科助教を経て、2018年から同准教授。医療人類学、科学技術社会論(STS)を専門とする。15 年以上にわたり、北海道を主な調査地とし、慢性疾患の治療を可能にする身体と医療技術との相互作用を民族誌の手法を用いて探究してきた。近年、北ベトナムと西日本の山岳地帯でフィールドワークを展開している。薬用植物の栽培および研究開発の現場を中心に、創薬の草の根運動とも連携しながら、医療の環境負担をめぐる難問の人類学的研究に取り組んでいる。
〈最近の主な業績〉
Mohacsi Gergely.( 2021). Toxic Remedies: On the cultivation of medicinal plants andurban ecologies. East Asian Science, Technology and Society 15(2): 192-210. doi:…
編:山田一憲
大阪大学大学院人間科学研究科・講師。岐阜県生まれ。2007 年大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了、博士(人間科学)。日本学術振興会特別研究員(京都大学野生動物研究センター)を経て、2010 年より現職。一般社団法人日本霊長類学会理事。一般社団法人ニホンザル管理協会監事。岡山県真庭市に生息する勝山ニホンザル集団と兵庫県洲本市に生息する淡路島ニホンザル集団を対象としたフィールドワークを継続してきた。サルの豊かな個性を明らかにするために、子ザルの行動発達、社会行動の地域間比較、野外での認知実験、深層学習を用いた個体識別プログラムの開発などの研究に取り組んできた。
〈最近の主な業績〉
山田一憲(2019)助けるサル、助けないサル.渥美公秀・稲場圭信(編)『助ける(シリーズ人間科学2)』大阪大学出版会.196-208
山田一憲(2019)おっぱいはいつまであげる?―ニホンザル.齋藤慈子・平石界・久世濃子(編)/長谷川眞理子(監修)『正解は一つじゃない 子育てする動物たち』東京大学出版会.93-106