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阪大リーブル 32

ああ、誰がシャガールを理解したでしょうか?

二つの世界間を生き延びたイディッシュ文化の末裔

編著:圀府寺司
著:樋上千寿
著:和田恵庭

紙版

内容紹介

革命と冷戦の20世紀を、シャガールはどう生きたか。
絵と資料からその実像に迫る 。

旧ロシアのユダヤ集落に生まれ、イディッシュ文化の中で育ち、フランスで活躍したシャガールは、ロシア革命、ナチスによる迫害、アメリカ亡命、米ソ対立という革命と冷戦の歴史に翻弄された。ソ連の崩壊でロシア関連の情報が公開されて、「愛と夢と幻想の画家」からほど遠く、自分と一族の安全のためにさまざまな自制や韜晦を余儀なくされた苦悩の画家像が浮かび上がる。
付録CD「クレズマー音楽」

目次

1章 出自 東欧イディッシュ世界  
2章 イディッシュ・イディオム
3章 屋根の上のバイオリン弾き)
4章 《アポリネール礼讃》  
5章 緑と赤のユダヤ人  
6章 《ユダヤ劇場壁画》  
7章 《革命》
8章 《抵抗》《復活》《解放》  
9章 ユダヤのキリスト シャガールの磔刑像  
結び 「自制」の画家
あとがき
CD収録曲および解説

著者略歴

編著:圀府寺司
大阪大学文学研究科(美術史、アート・メディア論)教授
著:樋上千寿
京都造形芸術大学、神戸夙川学院大学非常勤講師
著:和田恵庭
大阪大学大学院博士前期課程(西洋美術史)終了。文学修士。

付属物

CD「クレズマー音楽」

ISBN:9784872593150
出版社:大阪大学出版会
判型:4-6
ページ数:226ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2011年12月
発売日:2011年12月01日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:WFA
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1D