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イリオモテヤマネコ 狩りの行動学

著:安間 繁樹

紙版

目次

第1 章 ヤマネコの棲む島
島民は昔から知っていた 14
位置と気候 18
地形と地質 22
島のおいたち 24
植物と植生 25
生き物 28
人の歴史 34
イリオモテヤマネコとは 36

第2 章 直接観察に至るまで
八重山諸島を知る 40
イリオモテヤマネコに魅せられる 41
島のことなら何でも知りたい 43
イリオモテヤマネコの研究をはじめる 44
初の西表島現地調査 45
西表島に住んで研究生活をする 48
唯一,イエネコとの区別が重要 52
イリオモテヤマネコの強い獣臭 55
特徴的な模様のある刺毛 59
カンムリワシを撃退する 63
イリオモテヤマネコに遭遇 67

第3 章 イリオモテヤマネコの採食行動
初めての直接観察 74
闇に溶ける悟りの心境 74
継続観察のための餌場を作る 80
観察小屋を作る 84
ストロボ光には無関心 87
照明装置の工夫 89
イエネコが嫌う到来報知器 91
雌雄鑑別装置 94
追跡装置 97
1 個体1 日毎の行動の記録 98
餌場での観察概要 98
2 頭が遇えば必ず争い 101
個体識別 108
行動にも個体による差が 111
餌場における一連の行動 113
① 餌への接近 118
ネコ科とイヌ科の違い 125
② 餌への攻撃 128
③ 摂食場所への移動 136
④ 餌の一時的な放棄 139
⑤ 摂食行動 144
⑥ 毛づくろいと休息 152
⑦ その他の行動 155
まとめ 163
イリオモテヤマネコの分類学上の位置 168

第4 章 イリオモテヤマネコの食性
1)フン 176
採集ならびにフンの形態 176
フンの色 183
内容物の分析 186
分析の結果 191
2)捕食の直接観察 211
3)胃腸の内容物 211
4)食い残し 211
判明した被食動物 212

著者略歴

著:安間 繁樹
1944年 中国内蒙古に生まれる。
1963年 清水東高等学校(静岡県)卒業。
1967年 早稲田大学法学部卒業。法学士。
1970年 早稲田大学教育学部理学科(生物専修)卒業。理学士。
1979年 東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。哺乳動物生態学専攻。
世界自然保護連合種保存委員会(IUCN・SSC)ネコ専門家グループ委員。
熱帯野鼠対策委員会常任委員。公益法人平岡環境科学研究所監事。日本山岳会会員・自然保護委員会委員・科学委員会委員。
2004年 市川市民文化ユネスコ賞受賞。

若い頃から琉球列島に関心を持ち、とくにイリオモテヤマネコの生態研究を最初に手がけ、成果をあげた。ボルネオ島との関係は1985年5月、40歳から。主に国際協力機構(JICA)の海外派遣専門家として、カリマンタン、ブルネイ、サバに15年間居住、動物調査および若手研究者の育成に携わって来た。西表島およびボルネオ島の自然と人々の営みを、あるがままに記録し続けることをライフワークとしている。<…

ISBN:9784871773355
出版社:あっぷる出版社
判型:A5
ページ数:248ページ
価格:2500円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月18日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PDZ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:PSVM