丸山真男研究
その学問と時代
著:植手通有
紙版
内容紹介
丸山真男は、時代の状況に深く根ざしながら日本政治思想の何を書き、何を書かなかったのか。
丸山の最も近くにいた筆者が、その次代と学問を検証する。
目次
はじめに
第一部 敗戦まで
第一節 研究者になるまで
第二節 徳川思想史
(一) 「徂徠学の特質」
(二) 「『自然』と『作為』」
(三) 「国民主義の前期的形成」
第三節 敗戦までの福沢研究
(一) 明治史との出合い
(二) 福沢研究の発端
(三) 「福沢における秩序と人間」
第二部 敗戦直後
第四節 研究の二つの焦点
第五節 日本ファシズム研究
(一) 「超国家主義の理論と心理」
(二) 「日本ファシズムの思想と運動
(三) 「軍国支配者の精神形態」
第六節 明治思想史
(一) 「明治国家の思想」
(二) 「陸羯南」
第七節 福沢諭吉研究
(一) 「福沢における『実学』の転回」
(二) 「福沢諭吉の哲学」
(三) 「福沢研究補論」
第八節 日本文化論
(一) 「科学としての政治学」
(二) 「肉体文学から肉体政治まで」
(三) 「思想のあり方について」
(四) 「『である』ことと『する』こと」
(五) 丸山の日本文化論と西洋主義
おわりに
解説 飯田泰三