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証言と検証 福島事故後の原子力 あれから変わったもの、変わらなかったもの

編:山崎正勝、舘野淳、鈴木達治郎

紙版

内容紹介

福島第一原発事故後の歴史を振り返り、原子力発電の実相と克服すべき課題を明らかに。
歴史の証言として事故当時の首相・菅直人氏、民主党政権時代の原子力委員長代理・鈴木達治郎氏にインタビュー、
<きびしい現実>12年後の事故現場と原子力行政の現状、<変えられない、変わらない>核燃料サイクル、<原子力に未来はあるのか>新型炉・放射性廃棄物・戦争などを検証。

目次

第1章 <きびしい現実>12年後の事故現場と原子力行政の現状
①福島第一原発事故からGX基本方針まで(鈴木達治郎)/②福島第一原発のシールドプラグの高放射能汚染(野口邦和)/➂溶融炉心(デブリ)取り出しは可能か(内藤正則)/④新規制基準は破綻している―福島第一原発事故の衝撃(後藤政志)

第2章 <変えられない、変わらない>核燃料サイクル
①六ヶ所村核燃料サイクル施設の設備と運転(山崎正勝)/②世界の再処理施設の事故例(舘野淳)/③初期の再処理施設の放射能汚染(野口邦和)/コラム 軽水炉でプルトニウムを燃やすプルサーマル、メリットはあるのか(舘野淳)/④迷路にはまった六ヶ所再処理工場―「出口」は見えるか?(鈴木達治郎)

第3章 <原子力に未来はあるのか>新型炉・廃棄物・戦争
①小型モジュール炉とはなにか、安全なのか?(舘野淳)/②高レベル放射性廃棄物をどうするのか(寿楽浩太)/③戦争と原発―ウクライナ(市川浩)

第4章 <当事者からの証言>福島第一原発事故と民主党政権
①菅直人元首相インタビュー「経済産業省には引っ込んでもらった」/②鈴木達治郎元原子力委員会委員長代理インタビュー「民主党政権時代の原子力政策の回顧」

著者略歴

編:山崎正勝、舘野淳、鈴木達治郎
【編者】
山崎 正勝(やまざき まさかつ)
東京工業大学名誉教授。理学博士。専門は科学史、科学論。

舘野 淳(たての じゅん) 
元日本原子力研究所員。工学博士。

鈴木 達治郎(すずき たつじろう) 
長崎大学核兵器廃絶研究センター教授。元原子力委員会委員長代理。

【執筆者】
市川 浩(いちかわ ひろし) 
広島大学名誉教授・同平和センター客員研究員。専攻は科学・技術史。

後藤 政志(ごとう まさし)
星槎大学非常勤講師。工学博士。

寿楽 浩太(じゅらく こうた)
東京電機大学工学部人間科学系列教授。専門は科学技術社会学。

内藤 正則(ないとう まさのり) 
元日本原子力学会熱流動部会・計算科学技術部会部会長、元日本混相流学会会長。工学博士。

野口 邦和(のぐち くにかず)
非核の政府を求める会常任世話人、原水爆禁止世界大会運営委員会共同代表。理学博士。専攻は放射線防護学・環境放射線学。

ISBN:9784871542371
出版社:あけび書房
判型:A5
ページ数:172ページ
定価:1800円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月19日