凡例
序章
はじめに
一、〈家〉の物語としての特徴と〈母と子〉
二、対象作品と構成
第Ⅰ部 『とりかへばや』考― 〈家〉の萌芽と〈母と子〉―
第一章 〈家〉の繁栄と親子の離別
はじめに
一、『とりかへばや』と親子の〈愛情〉
二、第一世代の親子―〈愛情〉と親子の問題―
三、第二世代の親子―親子関係の分断と〈愛情〉―
四、世代交代による問題の解消と親子の分断―〈愛情〉から〈家〉へ―
むすび
第二章 〈不義の子〉の行方
はじめに
一、『とりかへばや』の〈不義の子〉―噂で広まる出自―
二、先行物語の〈不義の子〉―秘匿される出自―
三、血脈に優先する〈家〉
四、〈不義の子〉の変容
むすび
第三章 宇治の若君をめぐる親子の〈文〉
はじめに
一、女君の〈心強さ〉の再検討①
二、女君の〈心強さ〉の再検討②
三、母子の結びつき、疎外される父
四、宰相中将に対する同情の視線
むすび
第四章 宰相中将の人物造型と嘆きの結末
はじめに
一、宰相中将の主人公性と「をこ」性
二、「式部卿の宮ときこゆる人の御ひとつ子」であることの意味
三、式部卿宮の不登場による〈家〉の不可視化
四、〈家〉を背負わぬ宰相中将の嘆き
むすび
補説 〈愛情〉を媒介する子
第五章 子を規定する母
はじめに
一、子に支えられる北の方
二、女君と母―子に影響し、支えられる母―
三、男君と母―息子に協力する母―
四、四の君と母―女君の失踪・きょうだい交換との関わり―
五、母としての女君―女君の母との連鎖―
むすび
第Ⅱ部 『我が身にたどる姫君』考―〈家〉の繁栄のなかの〈母と娘〉―
第一章 「はなばな」とした女君の系譜
はじめに
一、「はなばな」の用例数とその傾向
二、『源氏物語』―宇治の中君―
三、『夜の寝覚』―中君・石山の姫君―
四、『狭衣物語』―洞院の上―
五、『とりかへばや』―女君・吉野の中君―
むすび
第二章 中宮系統母娘の「はなばな」とした特質
はじめに
一、中宮系統母娘と「はなばな」の形容
二、「はなばな」の連鎖とずらし
三、「はなばな」の連鎖と〈母と娘〉
むすび
第三章 「はなばな」の形容からみる我が身姫と一品宮
はじめに
一、我が身姫の「はなばな」
二、一品宮の「はなばな」
三、我が身姫の皇后宮系統への帰属意識
むすび
第Ⅲ部 『木幡の時雨』考― 父亡き〈家〉の〈母と姉妹〉―
第一章 いびつな〈三角関係〉とその解消
はじめに
一、冒頭部における衣通姫の例示
二、『木幡の時雨』のいびつな〈三角関係〉
三、三の君の主体性獲得と姉妹類似の論理
むすび
第二章 継子いじめ譚からの斜行
はじめに
一、物語冒頭と母君の紹介方法
二、妬婦の記号としての「四の君」
三、『石清水物語』左大臣北の方との共通性
四、母君への非難にみる物語の対立構造
五、〈母と姉妹〉の物語への斜行
六、〈母と姉妹〉の物語としての結末
むすび
第三章 継子いじめ譚の話型と『木幡の時雨』
はじめに
一、『住吉物語』型継子いじめ譚の話型の流行
二、継子いじめ譚のイデオロギーと『木幡の時雨』の母君
三、一人の男をめぐる姉妹の葛藤の描出
四、〈家〉の繁栄と〈母と姉妹〉
むすび
終章
初出一覧
あとがき
索引(人名・作品名・事項)