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2011年 東電福島第一原発事故をめぐって

「しんぶん赤旗」記事から

著:梶山 方忠

紙版

内容紹介

東日本大震災から、来年3月で早10年を迎えようとしている。

本書は、福島第一原発事故をめぐっての報道から、何故世界有数の地震国火山国である日本に40基を超す多数の原発が導入されたのか、何故、スリーマイル島、チェルノブイリでの大事故あったにもかかわらず、日本の原発は「安全神話」に基づき十分な安全対策が立てられないまま運用が続けられてきたのかを明らかにしている。

そして、事故後の政府の対応、東電他電力会社の対応を、原発差し止め裁判、避難者損害賠償請求訴訟の裁判の経緯や判決と、直接東電幹部が刑事責任を問われた裁判の内容から詳しく検証し、国内での原発の稼働状況、今後の原発のありようを考える一助にしてほしいと考える。

目次

序章 放射線による健康被害―新聞記事から

1)「日経」の記事による放射線による健康被害

2)「朝日」の記事による放射線による健康被害

3)「赤旗」の記事による放射線による健康被害



第1章 「日本は地震国、火山国」

1)「火山と原発」守屋以智雄金沢大学名誉教授(火山学)に聞く(14/06/16)

2)住民の不安を専門家に聞く(14/10/29)

3)川内原発再稼働の問題点を専門家に聞く(15/06/28)

4)規制委に助言 専門家組織設置(15/08/01)

5)島崎邦彦氏が語る「長期評価」(19/03/27)



第2章 アトムズ・フォー・ピース 米戦略がもたらした日本原発

1)中曽根氏らによる原子炉築造予算案の強行(11/06/08日曜版)

2)アイゼンハワーのホワイトハウスでの演説(11/09/29)

3)アイゼンハワーの国連「アトムズ・フォー・ピース」演説(11/09/30)

4)アトムズ・フォー・ピースの「2つの重要な目的」(11/09/30)

5)アースキンメモ「日本に原子炉建設を」(11/10/03)

6)朝日米ウラン提供スクープ(11/10/07)

7)史上空前の心理作戦(11/10/08)

8)英国式を抑えたのは(11/10/09)

9)「安全神話」の源流(11/10/10)

10)破綻した「神話」(11/10/12)



第3章 安全神話

1)スリーマイル島(TMI)原発事故と安全神話

2)チェルノブイリ原発事故と安全神話)(11/04/08)(11/04/24日曜版)

3)日本の安全神話

4)温度が上昇したときの原子炉内部の変化

5)志位和夫共産党委員長の「異質の危険」の指摘(11/06/14、11/06/26)

6)原発推進者のホンネ島村研究会記録(11/10/23日曜版)

著者略歴

著:梶山 方忠
梶山 方忠(かじやま まさただ)

1942年 東京に生まれる

3歳で福岡県八女郡羽犬塚町(現筑後市)に疎開、15歳以降現在まで関西に在住。

頚肩腕障害、腰痛症、振動障害など職業病の生理機能検査、集団検診、診療に従事してきた。

ISBN:9784867090060
出版社:清風堂書店
判型:A5
ページ数:244ページ
定価:1500円(本体)
発行年月日:2020年09月
発売日:2020年10月08日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KN
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:THY