出版社を探す

民主主義にとって安全な世界とは何か 国際主義と秩序の危機

著:G・ジョン・アイケンベリー
監:猪口 孝
訳:岩﨑 良行

紙版

内容紹介

19世紀の国際主義からアメリカの国際主義にいたる詳細なリベラリズムの系譜を語る本書は、現代人の必読書。
―野口悠紀雄氏(一橋大学名誉教授)推薦!
・「リベラルな国際主義」はいかにして可能か。
世界有数の国際秩序論の大家、G・ジョン・アイケンベリーがその歴史を丁寧に繙(ひもと)き、将来を冷静に見据えた一冊。
リベラルな国際主義の未来を垣間見るべく、その過去を発掘し、現在いたる長い道のりをたどっていく。
・解体しつつある私たちの世界秩序において、国際関係を組織化し、民主主義にとって世界を安全なものにする方法としてのリベラルな国際主義に「未来」はあるのか。
*本書は、2016年11月、「歴史の湾曲した矢――リベラルな国際主義の起源、勝利および危機」というタイトルのもと、バージニア大学で行われた一連の講義をベースとしてまとめられたものである。

目次

◆目 次
序 文
1章 リベラルな世界秩序に生じた亀裂
2章 自由民主主義と国際関係
3章 一九世紀の国際主義の起源
4章 ウィルソンの国際主義
5章 ルーズヴェルトの国際主義
6章 自由主義覇権の台頭
7章 自由主義と帝国
8章 冷戦後の自由主義秩序の危機
9章 近代性の超克
原 注
索 引

著者略歴

著:G・ジョン・アイケンベリー
◇著
G・ジョン・アイケンベリー(G. John Ikenberry)
1954年生まれ。プリンストン大学ウッドロー・ウィルソン公共政策大学院教授。専門は国際関係論。2002年、『アフター・ヴィクトリー 戦後構築の論理と行動』[猪口孝・猪口邦子編 叢書「世界認識の最前線」](NTT出版)で、Schroeder-Jervis賞(アメリカ政治学会世界史国際政治部門)受賞。著書は『リベラルな秩序か帝国か アメリカと世界政治の行方』(勁草書房)など多数。
監:猪口 孝
◇監訳
猪口 孝(いのぐち・たかし)
政治学博士。東京大学名誉教授、元国際連合大学上級副学長(国際連合事務次長補)、前新潟県立大学学長兼理事長。現在、桜美林大学特別招聘教授兼アジア文化研究所所長。著書に、 "The Development of Global Legislative Politics: Rousseau and Locke Writ Global" (Springer Nature)、『国際関係論の系譜』[猪口孝編「シリーズ国際関係論」](東京大学出版会)、『トンボとエダマメ論 何が夢をかなえるのか』(西村書店)『アジアの幸福度』(岩波書店)など多数。
訳:岩﨑 良行
◇訳
岩﨑良行(いわさき・よしゆき)
北海道大学文学部哲学科卒業、同大学院修士課程修了(文学修士)、プネー大学大学院サンスクリット&プラークリット語学科修了(Ph.D.)。ハーヴァード大学南アジア研究学科共同研究員、バンダルカル東洋学研究所客員研究員を歴任。専門は南アジア思想史。かたわら社会科学・自然科学分野の翻訳に多く携わる。主な訳書に『宇宙大図鑑』(ネコパブリッシング社)など。

ISBN:9784867060247
出版社:西村書店
判型:A5
ページ数:452ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2021年07月
発売日:2021年07月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS