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改訂GAAP翻訳研究論

著:竹森一正

紙版

内容紹介

GAAPの英和訳を検証
わが国ではgenerallyは「一般に」、authoritativeは「権威の」と訳されているためにGAAPが間違って理解されている。『ウェブスター辞典』での意味ならどのような意味となるのかを検証する。

目次

第1章 GAAPの英和訳を検証する
 第1節 GAAP翻訳研究の意義と課題
 第2節 日米間の会計原則形成

第2章  GAAPとauthoritative supportを検証する
 第1節 米国現代史におけるGAAP
 第2節 AICPAのsubstantial authoritative support
 第3節 米国識者のsubstantial authoritative support
 第4節 わが国のsubstantial authoritative support
 第5節 『ウェブスター辞典』1871年版

第3章  わが国のgenerallyとauthoritativeを検証する
 第1節 「権威の支持」による会計原則の制定の意義
 第2節 スタディ・グループの翻訳
 第3節 ARS7とauthoritative support
 第4節  日本会計研究学会長経験者によるgenerallyとauthoritative
 第5節  日本会計研究学会長非経験者によるgenerallyとauthoritative
 第6節  わが国におけるgenerallyとauthoritativeの誤訳の根源

第4章 fair valueを検証する
 第1節 公正価値会計の英和訳
 第2節 FASBによる公正価値の体系
 第3節 わが国におけるレベル3の記述
 第4節 Robert Herz議長の先見性と対策
 第5節 fair valueの英和訳への提言

第5章  independent およびindependenceを検証する
 第1節 わが国における「独立監査人」の意義
 第2節 わが国法律・機関による「独立監査人」
 第3節  海外におけるindependence またはindependent auditorの記述
 第4節  辞書に見る「独立」またはindependent/independence
 第5節  結論:Independent Auditorの啓蒙からGAAPの形成

第6章 ヘボン英和辞典と奥野昌綱
 第1節 ヘボン英和辞典の展開と英和訳の推移
 第2節 1880年以降のわが国の英和辞典
 第3節 ヘボン英和辞典とARS7における翻訳問題
 第4節  GAAP/SASの理解におけるヘボン英和辞典の功罪

著者略歴

著:竹森一正
【学歴】
東京都立北野高校から早稲田大学商学部進学、同大学院商学研究科博士課程単位取得満期退学。
【職歴】
財団法人電力中央研究所大手町研究所研究員を経て1983~2013年中部大学助教授から教授。満期退職。名誉教授。
【主な研究業績】
2003年3月「日本環境会計的発展」『会計之友』中国山西省社会科学院(中国語)
2005年『ライフサイクル・コストマネジメントの理論と応用』創成社
2008年「アメリカ・エネルギー省におけるライフサイクル・コスト」『會計』第173巻第6号
2019年「『authoritative support』の和訳問題の解釈とFASBの新会計基準における意義」『中部大学経営情報学部論集』2019年第33巻第1・2号
2022年8月「GAAP翻訳研究論序説」日本会計研究学会第81回大会報告(東京大学ONLINE開催)

ISBN:9784866418148
出版社:リフレ出版/東京図書出版
判型:A5
ページ数:122ページ
定価:1480円(本体)
発行年月日:2024年11月
発売日:2024年11月19日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:KJ
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:KF