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価値理論に基づく4次元哲学試論

―人間の知的思考を中心とする―

著:山口富士夫

紙版

内容紹介

本書は哲学と数学を学際的に架橋するための試みである。
これにより現代哲学の問題点がクッキリと浮かび上がった。
中世の神学者達の議論に端を発し、形を変え未解決のまま現代に及ぶという普遍論争は、この問題点を象徴的に表している。

中世普遍論争の普遍概念は神学構成のための絶対概念である。しかし現代哲学が与える普遍概念は(3次元的)相対概念である。
絶対普遍概念は4次元概念であるから、現代哲学は人間の思考が問題とする絶対普遍概念に対応できないのである。ここに(3次元的)現代哲学の限界が存在し、4次元哲学の必要性と重要性が生ずる。
  

目次

プロローグ
▪座標、次元、空間、世界
▪数学上の表記法
パート1 哲学と数学
第1章 問題提起
第2章 プラトンのイデア論
第3章 普遍論争
第4章 人間による計算とコンピュータによる演算処理
第5章 4次元同次空間
第6章 4次元同次図形処理の総括と目的の設定
第7章 抽象の手続き
第8章 問題提起に対する筆者の回答
第9章 抽象概念の発見と総合
第10章 藤井聡太さんに見る4次元的知的思考
第11章 4次元知的思考の意義
第12章 4次元知的思考の原理
第13章 4次元知的思考の方法
第14章 4次元知的思考における抽象概念の総合
第15章 抽象の世界観と具象の世界観
第16章 発見された抽象の世界観
第17章 作られた抽象の世界観
第18章 発見的に得られた抽象の世界観
第19章 コモン・センスによって得られた具象の世界観
第20章 世界観の考察

著者略歴

著:山口富士夫
昭和10年10月、静岡県に生まれる。昭和34年、早稲田大学第一理工学部機械工学科卒業。以後、企業、研究所、九州芸術工科大学に勤務後、昭和61年より早稲田大学教授。この間、昭和53年より1年間、米国ユタ大学CS学科の客員准教授。平成18年より、早稲田大学名誉教授として現在に至る。工学博士。専門はCAD工学。

ISBN:9784866415857
出版社:リフレ出版/東京図書出版
判型:A5
ページ数:262ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2022年12月
発売日:2022年12月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:PBP