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ルートヴィヒ2世の食卓

メルヘン王に仕えた宮廷料理人の記憶

著:テオドア・ヒアナイス
訳:森本智子

紙版

内容紹介

ノイシュヴァンシュタイン城をはじめ壮麗な城を築いたことで知られるバイエルン国王ルートヴィヒ2世。フランス文化を愛し、空想の中でルイ14世や夫人たちと食卓を囲んだという王は、どんなものを食べていたのか。真夜中の正餐、ヴァーグナーの世界を再現した人工洞窟での食事、謎の死を遂げた日の献立など、料理人ヒアナイスが宮廷厨房から目にした王の思い出を綴る。ルートヴィヒ2世の死後勤務したドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の宮廷厨房についての記録もあり。
ヒアナイスの回顧録に加え、ルートヴィヒ2世の建てた各城の食卓や宮廷料理に使われた食材、王の愛したワインなどについてのコラムも満載。実際の献立表の写真とメニュー内容も掲載する。

目次

宮廷入り、<コラムⅠ 宮廷組織と王室御用達>、王、宮廷厨房、<コラムⅡ 宮廷厨房で使われた食材>、オルゴール、山への小旅行、<コラムⅢ シャッヘン山のトルコ風宮殿の食卓>、リンダーホーフ城、<コラムⅣ 「詩的逃避地」リンダーホーフ城の食卓>、王の好物、<コラムⅤ ルートヴィヒ二世の愛したワイン>、ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城、<コラムⅥ 父なる城ホ―エンシュヴァンガウ城の食卓>、<コラムⅦ 快適な逃避地としてのノイシュヴァンシュタイン城>、ヘレンキームゼー城にて、<コラムⅧ 「栄誉の神殿」ヘレンキームゼー城の食卓>、フェルンシュタインにて、<コラムⅨ ヘヒテンクラウトとイチジクコーヒー>、国家委員会、深刻な事態、ご病気のオットー王の金の器、1886年6月13日、<コラムⅩ 最後の晩餐の地ベルク城の食卓>、「うまいこと騙さねば」、新たな主人、皇帝に仕えて、<コラムⅪ プロイセンの宮廷厨房>、別れ、【附録:ある日のメニュー】

著者略歴

著:テオドア・ヒアナイス
1868年ミュンヘン生まれ。14歳で料理人見習いとして宮廷厨房に入り、バイエルン国王ルートヴィヒ2世の宮廷料理人を務める。王の死後ベルリンに移り、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世の宮廷厨房で勤務。1901年よりミュンヘンにてワイン商をかねた高級食材店を経営。1953年に回顧録 Der König speist: Erinnerungen aus der Hofküche König Ludwig II. を出版。同年に84歳で死去。
訳:森本智子
ドイツ食品・食文化に関連する仕事に従事。2011年ドイツ、ドゥーメンスアカデミーにて日本人初のビアソムリエ資格を取得。
著書に『フォトエッセイとイラストで楽しむちいさなカタコト*ドイツ語ノート』(国際語学社)、『ドイツパン大全』『ドイツ菓子図鑑』(誠文堂新光社)。訳書に『ビア・マーグス』(サウザンブックス社)。

ISBN:9784866240985
出版社:教育評論社
判型:A5
ページ数:208ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月22日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC