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自衛隊心理教官と考える 心は鍛えられるのか

レジリエンス・リカバリー・マインドフルネス

編著:藤原 俊通
他著:内野 小百合
他著:佐々木 敦

紙版

内容紹介

現代社会に生きる私たちは日々さまざまなストレスにさらされている。そんな中で,誰もがストレスに勝つ方法を模索し,ストレスに負けないように心を鍛えたいと思っている。だが,簡単なスキルを取得するだけで,あるいはやみくもに負荷をかけ続けるだけで,強い心を手に入れることはできない。
本書は,自衛隊という強くあることが求められる組織で,長年心理教官として活動してきた著者が,「心は鍛えられるのか」をテーマにまとめたものである。心を強くするとはどういうことなのか。どうすれば強くなるのか。しなやかに,したたかに生きるためのヒントが詰まった一冊。

目次

第1部 心の強さとは何か
第1章 ストレスに向き合う
第2章 心の強さを求める社会
第3章 事例による心の強さの検討
第4章 心の強さとは
第2部 心の強さを手に入れる
第5章 救助者のレジリエンス―現象学を援用して
第6章 精神科臨床から考える「心を鍛える」とは
第7章 「心を鍛える」その前に―組織とそこに属する個人が見失ってはならないもの
第8章 組織と心の強さ
第9章 心の強さを手に入れるために―マインドフルネスに学ぶ
第10章 心は鍛えられるのか

著者略歴

編著:藤原 俊通
自衛隊中央病院診療科 心理相談班長(臨床心理士,公認心理師)
1965年大阪府生まれ。防衛大学校人文社会科学管理学科にて,組織管理やリーダーシップを学ぶ。
1989年同校卒業後,陸上自衛隊入隊。戦車大隊にて小隊長,中隊長などとして勤務。
2002年筑波大学大学院修士課程カウンセリングコース修了後,自衛隊中央病院精神科,陸上自衛隊衛生学校等で心理臨床及び教育業務に従事。この間,イラク復興支援活動及びハイチPKO派遣部隊に対するメンタルヘルス支援,東日本大震災災害派遣部隊に対するメンタルヘルス巡回支援活動などに参加してきた。
主な著書に,『組織で活かすカウンセリング』(金剛出版,2013,単著),『自殺予防カウンセリング』(駿河台出版,2005,共著),『自殺のポストベンション』(医学書院,2004,分担執筆),『働く人へのキャリア支援』(金剛出版,2015,分担執筆)『災害支援者支援』(日本評論社,2018,分担執筆),『公認心理師の基礎と実践⑳産業・組織心理学』(遠見書房,2019,分担執筆)などがある。
他著:内野 小百合
防衛医科大学校医学教育部看護学科
他著:佐々木 敦
自衛隊札幌病院診療科

ISBN:9784866161068
出版社:遠見書房
判型:4-6
ページ数:216ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2020年05月
発売日:2020年05月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:MBN