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老いのこころと寄り添うこころ 改訂版

改訂版

介護職・対人援助職のための心理学

編:山口 智子

紙版

内容紹介

「高齢者心理学」最良の入門書

本書は,老年期の本人と,取り巻く家族,援助職などの人々の問題や葛藤など「こころ」を中心に切り取った最良の高齢者心 理学の入門書です。「こころ」の問題の中核的なテーマである老年期の認知症だけでなく,生涯にわたる人間としての成長や喪失,生と死の問題にまで広く「心 理学」の視点で解説をし,高齢者に寄り添ったケア実践に役立つようになっています。
心理学を専攻する学生,臨床心理士をめざす大学院生,社会福祉士や介護福祉士など対人援助職をめざす学生,介護職など高齢者のケアに関わっている人に最適な1冊です。
好評につき,最新情報にアップデートした改訂版を刊行しました。

目次

第1部 老い
第1章 老いのこころを理解する視点と基盤──生涯発達心理学・ナラティヴ・アプローチの視点と加齢による身体の変化 ■ 山口智子
トピックス:高齢者の転倒リスク ■ 林 尊弘

第2章 認知加齢:知能・英知・代償的プロセス ■ 河野直子
トピックス:高齢運転者への対応 ■ 河野直子
第3章 パーソナリティと適応の姿 ■ 中原睦美
トピックス:パーソナリティ検査が考案された流れ ■ 中原睦美
第4章 高齢者の社会参加と幸福感 ■ 久世淳子
トピックス:介護過程 ■ 武田啓子
第5章 高齢者の人間関係 ■ 久世淳子
トピックス:成年後見制度 ■ 山口智子

第2部 病い
第6章 高齢者に生じやすい精神疾患:定義,診断基準と経過 ■ 河野直子・尾崎紀夫
トピックス:精神障害の分類と診断基準 ■ 河野直子
第7章 高齢者のアセスメント ■ 牧野多恵子
トピックス:もの忘れ外来 ■ 牧野多恵子
第8章 認知症をかかえる人と家族 ■ 鈴木亮子
トピックス:中学生・高校生の認知症のイメージと啓発活動 ■ 鈴木亮子
第9章 高齢者に対する心理的援助:認知症をかかえる高齢者と家族の援助を中心として ■ 山口智子
第10章 施設の利用と支援者の心理 ■ 山本さやこ
トピックス:高齢者を看取る家族のグリーフケア ■ 間瀬敬子

第3部 死と看取り
第11章 死について ■ 山口智子
トピックス:『ベンジャミン・バトン─その数奇な人生』にみる加齢の意味 ■ 中原睦美
第12章 人生の最期の時に寄り添う心理的援助──がんを抱える人を中心に ■ 中原睦美
トピックス:老年期におけるコラージュ・ボックス法の可能性 ■ 中原睦美
第13章 デス・エデュケーション ■ 茂木七香

著者略歴

編:山口 智子
広島県尾道市生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科発達臨床学専攻博士課程単位取得満期退学。現在,日本福祉大学子ども発達学部教授。博士(教育学)。臨床心理士。

主な著書
『人生の語りの発達臨床心理』(単著,ナカニシヤ出版,2004年)
『はじめての質的研究―事例から学ぶ(生涯発達編)』(共著,東京図書,2007年)
『ナラティヴと心理療法』(共著,金剛出版,2008年)など。

ISBN:9784866160276
出版社:遠見書房
判型:A5
ページ数:196ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2017年03月
発売日:2017年03月10日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JMC