咲くや むくげの花
朝鮮少女の想い継いで
著:大澤 重人
紙版
内容紹介
『むくげの花の少女』ー豊臣秀吉の朝鮮侵略で日本に連れて来られ、望郷の念を抱いたまま、異国で生涯を閉じた機織り少女をモデルにした絵本です。著者は、この絵本との出会いから、日本と朝鮮との歴史的な関わりを、自らの体験を交えて探っていきます。そして、自分の偏見を見直し、よりよい友好の関係を築くことの大切さを自覚していきます。絵本の少女のことを調べながら、歴史の具体的な流れをわかりやすく説いています。世界中で、今なお、民族や人種をはじめとするさまざまな差別が横行する現在、日本人も決して例外とはいえません。多くの方々に読んでいただきたい本です。
目次
第一章 少女との出会い ー私と朝鮮半島/少女の墓/光を当てた女性/読者に発信
第二章 隣国への眼差し ー絵本の原点/不幸な歴史観/もう一つの朝鮮赴任
第三章 想いのバトン ー11年ぶりの再取材/「郷里」からの訪問
第四章 少女に迫る ーコロナ下に文献調査/機織り上手な少女/少女はどこから
第五章 黒潮に寄せる想い ー加害の地から/被害の地から
第六章 次代への扉 ー無知が生む偏見/知る・考える・つながる/日本人って/折れないむくげ