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多田富雄のコスモロジー

科学と詩学の統合をめざして

著:多田 富雄
編:藤原書店編集部

紙版

内容紹介

生命と科学と美を架橋した世界的免疫学者の全体像
免疫学の第一人者として世界の研究をリードする一方、随筆家・詩人として、また新作能作者として、芸術と人間性の本質を探った多田富雄。免疫学を通じて「超(スーパー)システム」としての生命という視座に到達し、科学と詩学の統合をめざした「万能人」の全体像を描く。
[寄稿]石牟礼道子・松岡正剛
●今秋発刊〈多田富雄コレクション〉プレ企画

著者略歴

著:多田 富雄
多田富雄(ただ・とみお、1934-2010) 
1934年、茨城県結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。元・国際免疫学会連合会長。1959年千葉大学医学部卒業。同大学医学部教授、東京大学医学部教授を歴任。71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見、野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。
2001年5月2日、出張先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害、嚥下障害となる。2010年4月21日死去。
著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞)『生命へのまなざし』『落葉隻語 ことばのかたみ』(以上、青土社)『生命の意味論』『脳の中の能舞台』『残夢整理』(以上、新潮社)『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞)『懐かしい日々の想い』(以上、朝日新聞出版)『全詩集 歌占』『能の見える風景』『花供養』『詩集 寛容』『多田富雄 新作能全集』(以上、藤原書店)『寡黙なる巨人』(小林秀雄賞)『春楡の木陰で』(以上、集英社)など多数。

ISBN:9784865780673
出版社:藤原書店
判型:4-6
ページ数:272ページ
定価:2200円(本体)
発行年月日:2016年04月
発売日:2016年04月25日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNB